とても明るい稽古場で役者同士で笑いあったりと仲が良いのが印象的でした。ですが、演技に入ると皆さん集中していて一人一人の役者の熱を感じました。
今回作・演出をつとめる澤井しおりさんは自劇団では2回目の演出ですが、今回はどんな作品をみせてくれるのでしょうか。
●澤井しおりさん(作・演出)の話
今作品をかいたきっかけを教えてください
→澤井しおりさん(以下澤井):4年ぐらい前にふと台本書いてみたいなと思って書いてたものの焼き直しなんですよね。当時は人を集めてやれるとは思ってなかったので周りの人に見せて満足してたんです。でも前回『ぴかぴか』をやったことで得た経験があったので今回は自然にやれると思ったというか、やっと『カラメル』をやる意味をもてると思ったんです。
前回の『ぴかぴか』に引き続き、こどもを扱っているのはなぜですか?
→澤井:こどもの頃の社会的常識を身につける前の自分が本当の自分だなぁと。大人になるにつれて自制心とか恥ずかしいとかいう気持ちを身につけて自分で自分の首を絞めてる感じがあったんです。昔の自分を取り戻したいというか大人になりたくないと思っていて。何を大人とするのかは人によって違うと思うんですけど、私の場合つまらなくなりたくないなって。あの時の自分のほうが面白いっていうのが悔しいって気持ちからきていますね。
●中村繁之さん(出演)の話
今作品の役を演じることで心がけていること
→中村繁之さん(以下中村):この作品ってキャラクターがすごく生きていて、上っ面じゃなく思ったこと感じたことを発しているんですね。なのでとても素直な気持ちをもってやれるんです。その点お客さんにもダイレクトに伝わるようにしています。
最後に今作品の見所を教えてください
→中村:衣装だったり見ためがすごく可愛いっていうのも観てほしいんですけど、キャタクターの台詞ひとつひとつに重みがある作品になってます。澤井さんがこだわりをもって伝えたいことを言っているので、言葉とか気持ちに対して目をむけてもらえたら澤井さんの作品の良さがよりわかってもらえると思います。
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妄烈キネマレコード『カラメル』
作・演出:澤井しおり
会場:ナンジャーレ
日時:2014年10月3日(金)〜7日(火)
出演:芝原啓成・中村繁之・竹田淳哉(以上、妄烈キネマレコード)・河内愛・棚橋愛(星の女子さん)・椎葉星亜(劇団んいい)
詳細はこちら
http://kinema-record.com/
[写真・文:岩田真愛]