牛乳地獄『冥土ダイバー』『明日まで待てない』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
今公演は新作と再演の2作品を上演するということですが、今回は新作の稽古場にお邪魔させて頂きました。
この日はひたすらダンスの稽古に取り組んでおられましたが、普段から体を鍛えているだけあってキレのある動きが印象的でした。
団員を二つに分けての2作同時上演。これまでとは全く違う役者の組み合わせも観られそうで、どのような作品になっていくのか楽しみです。
●桐原工務店さん(作・演出・出演)、日置美穂さん(出演)の話
今公演は2作同時に公開とするということですが、どうしてそのような形式にされたのでしょうか。
→桐原工務店さん(以下桐原):2作同時に観れた方が面白いかなというのが始まりでしたね。なるべくたくさんお客様に楽しんで頂きたいなと思いました。それと一度公演を観て、次に観るのが数ヶ月後、半年後だったりするので、忘れられちゃうんじゃないかなって。元々は2ヶ月とか3ヶ月ペースで本公演をやっていたのですが、体力的にちょっと続いていかないなっていうのが分かりまして。これからも年1回、2回くらいで2作同時というのはやっていきたいなって思っています。
今回は新作1本と再演が1本ありますが、『冥土ダイバー』を再演の作品に選ばれたのは何故でしょうか。
→桐原:ぼくは再演する気は無かったんですけど、今回コメントを頂いた刈馬さんが「これを再演すればいいんじゃない」って。なんでだろう(笑)。前に『透明ランナー』という作品を書き直して再演したんですけど、今回はありのままの状態です。
円形劇場での公演となりますが、演出上で気を付けている点があれば教えてください。
→桐原:舞台を縦に半分に割って、左右で裏と表を見せる形でやりたいなと思っています。また、これまでも8割方椅子だけを使って芝居をしていたんですけど、これまで以上に椅子の見栄えや使い方とかを考えて作っています。
桐原さんの演出の特徴があれば教えてください。
→日置美穂さん(以下日置):これまで桐原工務店以外の演出をあまり受けたことが無いのですけど、牛乳地獄に居て思うのは、桐原さんは役者さんの持ち味を生かして作品を作っていると思います。
今作の見所を教えてください。
→日置:新作と再演があって、たくさんの客演の方がおられたり、団員が二つに分かれたりということで、そういう意味では普段と違う印象が出るんじゃないかなと思います。新しい牛乳地獄が観られると思います。
→桐原:ぼく的にはテーマがあって、『冥土ダイバー』は過去のお話で、『明日まで待てない』は未来のお話なんですね。それがどう主人公の人生に関わってくるのかというのを二つの作品を観て感じて欲しいなと思います。
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牛乳地獄『冥土ダイバー』『明日まで待てない』
作・演出:桐原工務店
会場:千種文化小劇場
日時:2014年8月9日(土)~10日(日)
『冥土ダイバー』出演:藤村昇太郎・佐野かおる・桐原工務店・玉田雅哉(南山大学演劇部「HI-SECO」企画)・池田桃香・城山友香(劇団Du)・高橋七海・森大地(赤いスリッパ企画)
『明日まで待てない』出演:服部半僧・桐原工務店・日置美穂・玉田雅哉(南山大学演劇部「HI-SECO」企画)・宇野藍・久具巨林・島林瑞樹・馬場祥(名古屋大学劇団新生)・林俊輝・宮木万菜弥
詳細はこちら
http://gyu-nyu-jigoku.wix.com/milk
[写真:城早乙合]