おぐりまさこ さん

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2016年ですね。新年一発目になっちゃって恐縮です。

はじめまして。
グローバルに活躍する堀江善弘くんからバトンをいただいた、おぐりです。

堀江くんは、空宙空地の旗揚げ公演に面識ないのに出てもらってそれからすっかり飲み友達。
面倒見と人当たりがいいのでふだん忘れてるんだけど
何気にフランスにダンス留学したり、あのニブロールにダンサー出演で海外行っちゃったり
振付の先生や舞台監督までしてるすごい人。尊敬してます!

あ、簡単な自己紹介を。

おぐりまさこ。
「空宙空地」(クウ チュウ クウ チ)という演劇ユニットの代表してます。
主に俳優、時に演出、たまに劇作もしてます。
あとstudiomacoって名前で宣伝美術やら映像やらいろいろつくったりしてます。

空宙空地は公演のたびに「一緒に作品つくりたい!」と切望してる俳優さんに声をかけて座組を作るわがままユニット。
一人で始めたんだけど、今は作家・演出家・俳優をこなす大先輩の関戸哲也氏と二人のユニットになりました。

この体制になってから急にいろんなご縁が増えまして、

津あけぼの座のAゲキシリーズに東海地方初抜擢されたり、
関戸作・演出、おぐり出演のタッグで最強の一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT」に挑み
2014年は『ライト』で津から大阪・札幌・福岡へ招聘、
2015年『如水』は名古屋から大阪へ招聘、
そしてこのたび過去5年の上演作品60作品の中からセレクションジャパンツアー上演作に選ばれました。

ありがたいです。

簡単なって言ってたのに長くなってしまいました。

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堀江くんからの質問!
【演劇をはじめる、はじめた後に自身の活動に影響を与えた人を教えて下さい。】
でした。

いっぱいいるがね。

全部書くと映画のスタッフロールみたいになっちゃうので
創作生活の中で、3回、大きな風が吹いたときのことを。

はじめ、映像俳優を目指して名古屋のタレント事務所に入りました。30歳過ぎてから。
あきらかに遅いんだけど、ちょっと大病したときに「このまま挑戦せずに終わったら、死ぬ時ぜったい後悔する、やらなかったこと、他人のせいにしちゃう」と思い立って入所。
予想どおり、若い人からやってる人についてくのなんて至難の技。
でも「とにかく続ける、食らいつく」を続けて、なんとか今でもやってます。

で、その頃は「演劇キライ」だったんです。実は。
子供の頃の出会いが悪かったんですね。
こどもって敏感だから、馴れ合いやルーティンワークでやってるのはすぐバレる。
そういうのを立て続けに観ちゃって、で、それ以降は食わずギライに。

ここで一風。
事務所の先輩が出てるってことで気が乗らないまま舞台観にいって。
そこに今はオイスターズの中尾達也さん、古川聖二さんとかが出てて。
めっちゃおもしろかったのです。ああ、懐かしい。
それがよこしまブロッコリーってユニットだったので、
早速「入れてください!」ってしがみつきました。
関戸さんもそこによく客演してて、すごかったのです。
すごい先輩に囲まれて目からウロコの毎日。
当時あたしはなかなか役がもらえなくて、稽古中の様子を穴があくほど見てたので、一挙手一投足、雑談から何から、今でも鮮明に思い出せます。そっから演劇にはまり込んでいきました。

もう一つ大きな影響もらったのは、俳優ではなく、京都のダンサーさん。
このブログリレーのバトンをくれた堀江くんのワークショップで出会った、kieさん。

ここで二風目。
二年ほど前。彼女とは一度しか会ってないんですが、大勝負に出ようとしてるまさにその時、「強く願って、『したい』じゃなくて『する』って言い切るのが大切。だから言い切ったあなたの夢は叶う!」って言ってくれたんですね。
そこです、きっと。風向きが大きく変わったのは。

で、その泥船に一緒に乗り込んでくれたのが、現空宙空地の相方、関戸哲也さん。
今や一人芝居やAゲキで、札幌、津、大阪、福岡と、想像もしてなかった遠いところまで連れてってくれてます。

三年ちょっと前かな。無所属になってしばらくして、本気で芝居やめようと思ってたとき、関戸さんが「一緒に組もう」と言ってくれたんですね。
その前に一度、お願いして短編書いてもらったんですが、それがきっかけで。
でもそのときはあたし心を病んでて即答できなくて。
そのあとこちらからお願いして、空宙空地の旗揚げに参加してもらって。
ここで船はまた大きく向きを変えました。

これが三つ目の風なんですが、
演劇を始めたきっかけになったときも、
やめようかなあと迷ってたときにも、大勝負に出た時にも、
関戸さんがいたので、三つ目の風はいつ頃から吹いてたのかわかりません。
季節風みたいに吹いたり止んだりなのかもしれません。

そんな人たちに影響というか、恩恵をいただいて、あたしは今ここにいます。
有難いです。文字の如くです。

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はい。うまく(?)まとまったとこで、今後の活動を。

【おぐりまさこ 出演】

◆空宙空地 第四回本公演『砂に浮かぶ町』
作・演出 関戸哲也
2016/1/29(金)-31(日)@七ツ寺共同スタジオ

全6ステージ全てに、おやつと前座ステージつき!
前座ステージの三人芝居は、お客様の前でガチンコキャスティング!

公式サイト
http://www.coochuhcoochi.com

◆最強の一人芝居フェスティバル 5年に一度の全国ツアー
「INDEPENDENT 3rd シーズン セレクション ジャパンツアー」
参加作品 『如水』
作・演出 関戸哲也
2016年7月〜9月
東京(王子小劇場)・大阪(in→dependent theatre 2nd)
他、札幌・福岡・津・仙台・沖縄は選考中

公式サイト
http://i-theatre.seesaa.net

◆まもなく公式発表の企画情報も、公表あり次第空宙空地公式サイトにてお知らせいたします。

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ではバトンをお渡しします。
そんな影響を与えてくれた人たちの中から、

オイスターズの代表、中尾達也さん。
ふだんSNSで見かけるのもレアなので、楽しみです。
きっと自由気ままに書いてくれるでしょう。

中尾さんへの質問。

双子姉妹のお父さんでもある中尾さん。
双子ならではの不思議エピソードって、あるんでしょうか。
何かあったら教えてー!
なかったらどうしよう。それ的な何かをお願いします。

長くなっちゃいました。
読んでくださったみなさま、貴重な時間をありがとうございました!

中尾さんのブログもお楽しみに!