佐和ぐりこ さん

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初めましての方もそうでない方もこんにちは、
オレンヂスタ主宰・プロデューサーの佐和ぐりこと申します。

オレンヂスタは、作・演出のニノキノコスターと私を中心に2009年に立ち上げた団体です。
「どこよりも下ネタが多い」とご紹介を受けました通り(笑)、下ネタ・グロネタを多用しながら、実在の事件や社会問題を題材に、笑い・歌・ダンスを交えた「ロッキンポップ」な芝居を創っています。
日替わりゲスト30人とお客様70人をナンジャーレにつめ込んだり、本編をニコ生で配信してみたり、チェルシイとバニーガールさんと共通テーマで1時間ずつ上演する合同公演を行ったり、実験的な企画が大好きな劇団です。

現在は、2012年4月から取り組む「12ヵ月連続Ustream公演」と、3月15~17日に千種文化小劇場にて行う第伍戒公演『犬殺しターくんと非実在チーちゃん』に取り組んでいます。

▼オレンヂスタ 劇団サイト
http://orangesta.web.fc2.com/

テーマ曲は、レインボーマンの「死ね死ね団の歌」です。
▼「死ね死ね団」PV
http://youtu.be/0Y3bx9n5enA

さて、お題にいただきました「劇団プロデューサーとして最も意識していること」。

そもそも演劇の「プロデューサー」って一体何する人やねん、ですよね。関西弁にもなりますよね。
私自身、「『制作』より『プロデューサー』のが作品に深く関わってそう」くらいの気持ちで名乗り始めました(笑)

予算とスケジュールを握っている人?
制作チーフ?
公演・興行の責任者?

「どれも間違いじゃない!正解は一つじゃない!」と、
私は演劇プロデューサーの大先輩に教わりました。
プロデューサーと名乗った人が、こうだと思うプロデューサー像が、正解なんです。多分。

で、私の場合の「劇団プロデューサー」の仕事とは。
「思い描いたモノを実現できるように段取りする」ことが自分のやるべきこと、
と考えて行動しています。

私はオレンヂスタではプロデューサー兼、団体主宰ではありますが、
創作上の指揮を執るのはニノですし、実験的な企画も彼女のアイデアに因るところが大きいです。
時には妄言ともいえる作演出家の無茶も、
「面白い!それ観たい!!」と思ってしまったからには、
それを実行するための外堀を埋めていきます。

日程を決めて劇場を押さえるところから始まり、
どこにお金を使って、どんな人たちと、どんな方法で進めて行くか。
もちろん、自分一人ですべてをやることはできないので、団員始めいろんな人の力を借りて行います。

進めて行くうち、「こんなことやるって言わなきゃよかったぁ!」と思うこともありますが、
「面白い!それ観たい!!」と思った初心を忘れないようには、意識しているかもしれません。

プロデューサーの一番の醍醐味は、「その作品の真っ先の観客でいられること」だと思います。

脚本が上がったとき、通し稽古で、ゲネプロで、本番で作品を観るとき。
そのときは作品のファン第一号として、思う存分楽しみます。
自分が真っ先に「面白い!観たい!」と思ったものがカタチになったのを、真っ先に堪能できる。
それを経験する度、この座は誰にも譲らん!と思います(笑)

そうやって出来上がった作品も、お客様に観て頂かなければ意味がありません。
この作品を観たいと思ってくれる方にどうやって情報を届けて、足を運んでいただくか。
特に今は3月の公演に向けて、そのことに苦心しています。

私がむちゃくちゃ観たいと思ったモノがどんなものか、
気になった方はぜひとも一度観にいらしてください。
劇場でお会いしましょう。

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オレンヂスタ 第伍戒公演
『犬殺しターくんと非実在チーちゃん』
作・演出:ニノキノコスター

ターくんは、犬殺しのゲスやろう。
でも、人間も、犬も、樹も、車も、うんこも、
なーんでも人間に見えちゃうビョーキだから仕方ない!
ある日、ターくんの元へ忍び寄る正義の使者!
その名も「虐殺乙男(ぎゃくさつおとめん)チクロちゃん」!
今日も悪の支配者たちと戦うため、
釘バットを、ヌンチャクを、ナックルを、乾電池を拳に握り締める!
守れ!弱者の平穏!作れ!平等な社会!
そのために、今日も無益な血を流すのDA!
「犬殺し、ダメゼッタイ!」

■日時
2013年3月15日(金)19:00
16日(土)14:00/19:00
17日(日)15:00
※開演45分前:受付開始/30分前:開場

■場所
千種文化小劇場
※地下鉄鶴舞線「吹上」駅 7番出口より徒歩5分

■料金
(日時指定/自由席)
一般 前売 2500円/当日 2800円
高校生以下 前売 1500円/当日 1800円

□学生友情割:大学生・専門学生は3人以上で1500円/人

▼特設サイト
http://orangesta.web.fc2.com/vol5/

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長くなってしまいましたが、次の方へバトンを渡します。

ナンジャーレの小屋主で、劇団「ザ・シャカリキ」の主宰もされている、大和田忍さん。

オレンヂスタがいつもナンジャーレでほうれん草やシュークリームやトマトをぶちまけても許して下さる、心の広い方です。

大和田さんには、小屋主を始めて気づいた名古屋の演劇事情、をお伺いしたいです。

どうぞよろしくお願いします。