鏡味富美子 さん

041

みなみ津姉さんからバトンを頂きました鏡味富美子(かがみふみこ)と申します。所属はありません、しいて言えば鏡味家主婦かな。

随分長い事バトンを繋がず失礼いたしました・・・言い訳と自己紹介を少々させて下さい。
私が演劇の世界に足を踏み入れたのは次女を出産した30歳の時。体育界系で舞台など観たことのなかった私が子育ての気分転換にと軽い気持ちで麻創けい子さんのシナリオライター養成講座を受講しまして「鏡味さんはテレビより舞台の方が向いているかもしれない」と言われ戯曲を執筆。初めて応募した戯曲コンクールで最終選考に残った作品『ロスタイム』により本格的に演劇活動を開始。劇作家協会へは2008年に入会しましたからもう10年になります。『劇王』にも三回出場しました。

娘は大学4年と高校3年、就活と大学受験に追われているようですが、私は8/25から千種文化小劇場に於いて『ウスリーの赤き流れに』の演出助手に追われています・・・千種文化の楽屋でこれを書いております。(以降8/31に執筆)『ウスリー~』公演無事終了しました。
休む間もなく12月名古屋能楽堂『出雲の阿国~いざや傾かん~』稽古、10月円頓寺レピリエ『ONNA』稽古が始まりました。また演劇に携わる毎日、有難い事です。最初に申しましたが、私は所属が無いモノですから決まった本番がありません、だから人が頼りなんです。時間と約束を守るこれが私のモットーです。あ、まるで台本の締め切りを守らなかった事など無いような言い草をしてしまいましたが・・・あとはお酒を楽しく飲む。お酒の席は豊かで濃い人間関係が築ける場だと思うから。ただ単に酒好きなんですけどね・・・でもそのお陰と言ってはなんですが初舞台の2004年からずっと今日まで続けていられるのは、出会った方々の温かい応援のおかげです。

以前ある大先輩の役者さんとお酒を飲む機会があり「鏡味は一体どこを目指してるの?どうしたいの?」と作家・演出助手・事務方何でも屋の私のスタンスを聞かれた事がありました。その時は確か酔っぱらった勢いで「私だけの世界を確立したい」とか何とか偉そうな事を言ってしまいましたが、あの質問がずっと心に残っておりまして・・・今思う私の目指しているものは「彩りある人生」。いろんな出会いや体験を通して人生に色を重ねていく、演劇はそのアイテムのひとつとしてあればいいかな。

さてつねさんからの質問「どうしたら鏡味さんのように女性らしく在る事が出来るのでしょうか?」お気遣いのある質問ありがとうございます・・・彼女は若いのに仕事はもちろん気配りの出来る方で大変頼もしく思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
ではお答えします・・・「秘密」です。
あ、答えませんと言う意味ではありません・・・私がという事でなく、私の台本に登場する好みの女性は「秘密」を持つ女。正直で裏表のない人は大変美しいと思います、が女は多少の狡さや嘘、秘密を抱えている方が魅力的。墓場まで持って行かなければならない秘密のひとつやふたつ有る位が丁度良いのではないのかと・・・あくまでも私的意見ですが。

では次にバトンをお渡しする方のご紹介をさせて下さい。
演出家・振付家のほりみかさんです。
2004年、私の初舞台『ロスタイム』の演出をして下さったのが出会いです。だからもう12年のお付き合いになります。何本かお仕事をご一緒させて頂きましたが100回以上は飲みに行きましたよねきっと。仕事はもちろんファッション、ライフスタイルなんでも素敵なみかさんに質問なんですが・・・あんまり突っ込んだ話はお酒を飲んでないと聞けないので無難なところで、
「お気に入りの本または映画のベスト3を教えてください!」

ということで最後までお付き合い有難うございました。
また何処かで見かけたら声かけてください。

○今後の活動予定
つねプロ企画  『ONNA』
2016/10/27(木)~30(日)  円頓寺Lep Piliers
http://www.geocities.jp/tsuneproduce/next.htm

『出雲の阿国~いざや傾かん~』作/ふじたあさや  演出/木村繁
2016/12/7(水)~11(日)   名古屋能楽堂

『タイミング~桶狭間に降る雨~』作/鏡味富美子  演出/ほりみか
2017/6/17(土)~18(日)   緑文化小劇場