妄烈キネマレコード『サマータイムマシン・ブルース』

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妄烈キネマレコード『サマータイムマシン・ブルース』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

元々賑やかな稽古場ですが、この日は荒通しの日ということもあり、いつも以上に賑やかな現場でした。

竹田淳哉さん、藤崎アンジェさんという主要メンバーが支えつつ、他の役者は全員オーディションから選抜したということで、劇団としても幅を広げている過程が見られそうです。

満を持して取り上げたこの作品、かなり気合いが入っているようです。

●西尾武さん(脚色・演出)の話

――今公演でこの作品をやることになった経緯を教えてください。

西尾武さん(以下西尾):元々ヨーロッパ企画のサマータイムマシン・ブルースが大好きでいつかやりたいなと思っていまして、これに影響を受けた作品もいくつも発表しているのですが、なかなかやることが出来なかったんです。でも妄烈キネマレコードが今年で5周年ということもありまして、初年度に『SKYROCKETS』という既成作品をやっているので、区切りの良いこの年にまた既成作品をやろうということになりました。

――思い入れもある作品ということですが、演出で試していることや苦労している点はありますか。

西尾:原作が有名でファンも多いので、そういう方が来られた時にがっかりされないようにというのは苦労している点でもあり、楽しんでいる点でもあります。でも、ぼくは元々ヨーロッパ企画が好きでヨーロッパ節のような演出をこれまでも付けているんですよ。なので、初期の頃から観ている人からするとヨーロッパ企画の作品という感じはあまり無いかもしれません。でも逆に初めて観た方にどれだけ楽しんで頂けるかですね。

――今回はオーディションで客演を選ばれたそうですが、何か意図があるのでしょうか。

西尾:今回客演さんは全員オーディションで来て頂きました。人気な作品を上演するので出たい人もいるんじゃないかなと思いまして。また、ぼくらも会ったことの無い人達を起用して作品を作りたかったんです。5周年ということもあって、これまで以上に可能性を広げたいなと思いまして。

――今回の見所、お客様に伝えたいことがあればお願いします。

西尾:この作品をやろうと思ったきっかけとして、ぼくが作ったサマータイムマシン・ブルースを、自分自身が観てみたかったというのがありまして、なので是非皆さんにも観て欲しいなと、自信を持ってお勧めできます。和気藹々とした稽古場で、当初想像していたよりもどんどん面白くなってきています。本番までにどこまでいけるのかが楽しみで仕方ないです!今回の作品は、ダブルキャストなのもありますが、毎ステージ全然違う姿が観られると思うので、そのライブ感もまた楽しみにしててください。

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妄烈キネマレコード『サマータイムマシン・ブルース』

原作:上田誠
脚色・演出:西尾武
会場:ナビロフト
日時:2017年8月10日(木)~13日(日)

詳細はこちら
http://kinema-record.com/