劇団マネキン『六本木少女地獄』

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劇団マネキン『六本木少女地獄』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

前回はオオノショウヘイさんが戯曲の執筆から演出までされていましたが、今回は他作家の戯曲をオオノさんが演出する形を取られるとのことで、奔放な戯曲に苦戦しながらも全員で意欲的に取り組む姿が見られました。

自身の感じるものをまずは大事にされたいということで、この戯曲を演出や役者を通してどのような作品として新たに生み出されるのか、見所です。

●オオノショウヘイさん(演出)の話

――2回目の公演ということですが、旗揚げ公演での手応えがあったのでしょうか。

オオノショウヘイさん(以下オオノ):旗揚げした時に最低でも5回はやるぞと最初から決めていました。5回くらいはやらないと固定したイメージは出来ないなと思いますし、良さも分からないんじゃないかと思っています。

――今回は『六本木少女地獄』をやるということですが、どういう経緯でこの戯曲になったのでしょうか。

オオノ:第2回公演は今年の始め位に決めていて、当初は自分で書こうと思っていたのですが、仕事とかで忙しくなりそうでしたし、前回脱稿が凄く遅れてしまったこともあり、その反省から今回は既成でやろうかと。そこで台本を探したんですけど、読んだ時に凄く衝撃を受けまして。戯曲を読んでここまで面白い、文字から気持ちが伝わってくるのは初めてだなと思いました。それがきっかけです。原くくるさんとは年齢が凄く近いんですよ。ちょうど同じくらいにお芝居を始めていて、この本をくくるさんが書かれていた頃に自分は何をしていたんだろうと考えると、大したことはしていないんですよ。当時は高校生ということもあって。学生の時にこれをやった人がいるんだというのは素直に驚きですね。

――他作家の本を演出するに辺り、面白さや難しさはありますか。

オオノ:自分で書いているとこうして欲しいということを想定しながら書くと思うんですけど、他の人の本だとそこを探っていくのが面白いですね。ただ、書かれている文字の並びというよりは、読んだ当初は本自体がかなりごちゃごちゃした印象だったので、その硬く結んだ糸をほぐすような作業が難しかったですね。この本の魅力を出したいなと思っています。そこが大前提だと思います。でも、作者の気持ちも大事なんですけど、それを読んだ時の自分の気持ちも捨てたくないので、ちょうどいい落し所を探っています。

――今作の見所を教えてください。

オオノ:学生には有名な本だと思うですよ。それを期待して観に来られる方もいると思うんです。そういう方にも当然楽しんで頂きたいですし、自分のイメージと違っていても、違うなりに楽しかったと思って貰えるように。初めての方にはこんな本を書く人がいるんだという衝撃を受けて欲しいなと思っています。

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劇団マネキン『六本木少女地獄』

作:原くくる
演出:オオノショウヘイ
会場:ユースクエア
日時:2017年7月28日(金)~30日(日)

詳細はこちら
http://gekidanmanekin.wixsite.com/manekin