第97回米アカデミー®賞 作品賞をはじめ、主演女優賞(マイキー・マディソン)、助演男優賞(ユーリー・ボリソフ)、監督賞、脚本賞、編集賞の6部門にノミネートされた『ANORA アノーラ』。本作の監督、ショーン・ベイカーと本作のプロデューサーでパートナーでもあるサマンサ・クアンの来日が決定した。ふたりは3月8日(土)にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで舞台挨拶、新宿ピカデリーでQ&Aを実施する予定だ。
「日本に行きたい!」ショーン・ベイカー監督 緊急来日決定!
ショーン・ベイカーのプロモーションでの来日は、『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』に続き7年ぶり3度目。これまでアメリカの性産業従事者やマイノリティをユーモアを交えて真摯に描き、世界中で称賛を浴びてきたショーン・ベイカーは、『ANORA アノーラ』では、ニューヨークを舞台にストリップダンサーとロシア新興財閥の御曹司の身分違いの恋という古典的な題材を、リアルに映し出した、現代のアンチ・シンデレラストーリー。
本作はオスカーの重要指標である「第30回クリティクス・チョイス・アワード」で作品賞、「第77回全米監督協会賞」で長編映画監督賞、「第36回米製作者組合賞」で作品賞、「第77回全米脚本家組合賞」で脚本賞を受賞し、アカデミー賞作品賞最有力候補と目されている。アカデミー賞の授賞式は、現地時間3月2日(日)。オスカーを引っ提げての凱旋来日が期待されるが、監督本人たっての希望で実現した今回の日本でのプロモーション。どの作品においても、「観客に楽しんでもらうのと同時に、映画が扱う題材について議論してもらうことを念頭において、作品を作っている」というショーン・ベイカー監督が、今回の舞台挨拶やQ&Aでどんな話を披露するのか、好奇心を掻き立てられる。
併せて解禁する映像は、ショーン・ベイカー監督が『ANORA アノーラ』の撮影について解説するフィーチャレット映像。ロシア新興財閥の御曹司イヴァンと結婚したはずの主人公のアノーラが、3人の男たちと寂れた海辺や夜の街をそぞろ歩く本編も挿入されている。照明はほとんど焚かず35ミリフィルムで撮影したという夕暮れ時のNYコニーアイランドの風景は、息を飲むほど美しい。しかしなぜアノーラはガラの悪そうな男たちと行動を共にしているのか?イヴァンはどこにいるのか?玉の輿に乗ったはずのアノーラにいったい何が起きたのか・・?作品がより待ち遠しくなるフィーチャレット映像だ。
【Profile】
ショーン・ベイカー(1971年2月26日生まれ):監督、シナリオ、製作、編集
この二十年で八本のインディ長編映画を生み出したシナリオライター、監督、製作者、編集者。前作『レッド・ロケット』(21)は第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映。『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(17)は第70回カンヌ国際映画祭監督週間でプレミア上映、国際的に高い評価を得た。同作でウィレム・デフォーが第90回アカデミー賞®をはじめとする助演男優賞に軒並みノミネート、第83回ニューヨーク映画批評家協会賞では最優秀監督賞にノミネートしている。『タンジェリン』(15)は第31回サンダンス国際映画祭でプレミア上映され、インディペンデント・スピリット賞で作品賞、監督賞を含む4部門にノミネート、二つのゴッサム・インディペンデント賞を受賞した。『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』(12)は第28回インディペンデント・スピリット賞ロバート・アルトマン賞を受賞、それに先立つ二作品『Take out』(04)、『Prince of Broadway』(08)は共にインディペンデント・スピリット賞のジョン・カサヴェテス賞を受賞している。
STORY
NYでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァンと出会う。彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした二人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚!幸せ絶頂の二人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へと送り込む。ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第二章が幕を開ける――。
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『ANORA アノーラ』
2025年2月28日(金)新宿ピカデリー TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
監督・脚本・編集:ショーン・ベイカー 製作:ショーン・ベイカー、アレックス・ココ、サマンサ・クァン
出演:マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン、ユーリー・ボリソフ、カレン・カラグリアン、ヴァチェ・トヴマシアン
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
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2024 年/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1ch/139分/英語・ロシア語/R18+
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