虚構オメガプロデュース その2『恋』

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虚構オメガプロデュース その2『恋』稽古場にお邪魔させていただきました。

取材日が今公演の初めての稽古日だったにも関わらず、皆さんすごく打ち解けていて賑やかな稽古場でした。

特殊な状況の演技となる為、どうすれば演技がしやすいかを考える役者の皆さんの姿が印象的でした。少し変わった視点から恋というものを描いていてとても面白かったです。

今イベントには5団体が出演するということで、他にも様々な視点から恋というものを描いた作品が観れるのが楽しみです。

公演日が2月でバレンタインの季節でもありますし、色んな恋を考えてみるのにもいい機会かもしれません。

●長谷川公次郎さん(作・演出)の話

――『恋』というテーマはどこから生まれたんでしょうか。

長谷川公次郎さん(以下長谷川):前回の虚構オメガプロデュースは劇中に「パンの耳」という台詞を入れるルールで、企画的には面白かったんですけど、ちょっとわかりづらいなって。それで今回はテーマ縛りにしましょうかと。そこで参加劇団の代表者で案を出してあみだくじをして、それで選ばれたのが恋だったということです。確か野坊主の青山くんが出した案です。2月だし、ちょうどいい題材になりました。

――今回のアフターイベントの見所とかありますか。

長谷川:『お楽しみ会』は主宰が何かしらさせられます。『交流会』は我々と飲んだり食べたり話したり出来ます。そして『座談会』は関係者で裏話などを話していければって感じです。

――前回より参加団体が多いですが、参加団体の雰囲気はどんな感じでしょうか。

長谷川:自分たちが面白そうだなっていう団体に声をかけていったら、ありがたいことに皆さん出ますと言ってくださって、前回よりだいぶ増えちゃったっていう感じですね。大阪の『猟奇的ピンク』は紹介していただいたんですけど、面白そうなものを作ってくれそうだったので。ちなみに『劇団ハイエナ』は前座芝居なので、5分間。そして他の団体は20分です。顔合わせもしましたが、素敵な劇団ばかりです。

――虚構オメガさんとしては、今回はどのような作品にしようと思っていますか。

長谷川:僕があんまり恋愛が得意じゃないのは有名ですけど。だからオメガ的視点から恋を描きました。相当ひねくれてますって感じです。

――今回演出として心がけているところはありますか。

長谷川:毎回何かしらやろうという意思はあるんですけど、特に今回はこれまでとは違うもの、ということは心がけてます。オメガらしい作品なんですけど、こういうことも出来るんだっていう感じです。これまでに踊ったりとか色々やったりもしましたけど、そういうものじゃなくて、もっとストレートに。だから台本的にはひねくれてるんですけど、演出的にはどストレートにしています。

――最後に観に来てくれる方にメッセージをお願いします。

長谷川:オメガももちろんですが、他の劇団さんも面白いものを出してくると思います。あとはいろんな意味でとてもお得なイベントだと思います。個人的には『ミソゲキ』というイベントも運営していますが、でもここでは交流会だったり、ミソゲキではなかなか揃わないラインナップがあったり、違う感じで楽しめるんじゃないかなと思います。こういう企画だからこそ作れる作品もあると思うので。そこも楽しんでもらえたらなと思います。

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虚構オメガプロデュース その2『恋』

会場:ナンジャーレ
日時:2016年2月25日(土)~26日(日)

詳細はこちら
http://omegafiction.com

[写真・文:片岡史織]