小劇場PICO企画公演『あたしがジュリエット!』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
PICOさんへの取材も数回目となりましたが、ここの稽古場はいつも出演者が楽しんで稽古に取り組んでいる姿が印象的です。
杜川さんは役者を見てから台本を書かれるらしく、稽古場に伺った際にまず「今日台本が出来ました」と説明を受ける所から始まりましたが、それでも皆さん目一杯楽しんでいる姿がそこにはあり、その雰囲気がお客様にも伝わる企画なのかなと感じました。
●杜川リンタロウさん(構成・演出)の話
――台本は本日上がったのですね。
杜川リンタロウさん(以下杜川):言い訳をすると台本通り誰もしないので(笑)、台本通りやるよりも転がしていく方が面白いかなと。あとシェークスピアとは全く関係ありません。
――今回も後藤好子さんが主演ということで、後藤さんをメインに据える理由は何かありますでしょうか。
杜川:良くも悪くも予測出来ないので。予測出来そうで出来ないんです。なんか猛獣を使う感じですね(笑)。
――今作の見所を教えてください。
杜川:後藤さんが主役ですから、後藤さんを観に来て欲しいというのがあります。それとPICOは距離感が狭いので、それを生かせればと思っています。小ホールや大ホールは元々遠いですし、他の小劇場は近いんですけどやっぱり最低限の距離がある。でもここはその最低限が無いので、そこを生かしたい。あとは適当に観てください(笑)。
●加納愛美さん(出演)の話
――今作に出演されたきっかけを教えてください。
加納愛美さん(以下可能):普段はクラシックをやっていてミュージカルに出たことは無かったんですけど、今回ロミオ役の早川さんに声を掛けて貰い出演することになりました。なのでミュージカルもお芝居も今回初挑戦です。
――初めてお芝居をされた感想を教えてください。
加納:最初は役者さんの台詞回しや音量に圧倒されたんですけど、それを観ていると段々面白くなってきて。わたしが最初に登場するので、皆さんのテンションを上げられるように頑張っています。あとは歌を歌ったり合唱したりもしています。最初『ミュージカル』という単語だけを聞いてやってみようと思ったんですけど、内容までは知らなかったので、こういう世界があるという発見と、台本が出来ていくにつれて杜川さんの面白さが段々伝わってきて、凄く楽しんでやらせて頂いています。
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小劇場PICO企画公演『あたしがジュリエット!』
作曲:渡邉康
構成・演出:杜川リンタロウ
ピアノ生演奏・編曲:田中由美
会場:小劇場PICO
日時:2016年4月1日(金)~4月3日(日)
出演:後藤好子、小瀬水素古、西元佑、早川とものり、加納愛美、山本将起、平本秋穂、伊藤天馬、杜川リンタロウ、とか