東京の劇団『カミナリフラッシュバックスと、まの。』のまのさんに『自己中カルテット』名古屋公演のお話を伺って来ました。
女性二人の劇団なのですが、今回は名古屋出身の渡辺まのさんとお話をさせて頂きました。
バーを中心に公演をされており、飲みながら観劇も出来るそうなので、休日の飲みと合わせて足を運ばれてはいかがでしょうか。
●渡辺まのさん(出演)の話
――どういう経緯で作られた劇団なのでしょうか。
渡辺まのさん(以下まの):元々ニシオカ・ト・ニールが『カミナリフラッシュバックス』という劇団をやってたんですが、劇団員が辞めてしまってニシオカ一人になってしまったんです。それで名前だけ残っている状態で外部の作演出や役者をやっていて、一方わたしは東京で『MU』という劇団に入っているんですけど、そこにニシオカが客演をしまして、そこで出会いました。3〜4年前だと思います。それから仲良くしていて、飲んでいる時に話していて、ノリで公演やろうって話になったんです。
――バー等で公演をされるということですが、その理由とこだわりがあれば教えてください。
まの:劇場じゃなくても、お客さんに楽しんで貰えればいいんじゃないかなと。東京でも最近はバースタイルの公演も多いですし。手軽にさくっと観れるということと、才能のある役者が出ていて、魅力的な本があれば面白いものは作れるというこだわりでやっています。
――場所を選ぶ際のこだわりはありますか。
まの:旗揚げ公演の時はお部屋の話だったので、お部屋に近い場所でやろうということでステージカフェ下北沢亭という所でやったんですけど、台本の設定に合わせて選んでいます。
――どういう方向性のお芝居をされているのでしょうか。
まの:コメディーです。それとニシオカ自身が女性なので女性主体のお話が多いです。女性寄りかなと思います。ついストーカーしちゃう女の子の話とか(笑)。男女混合で出てるんですけど、ずっと観てると主体は女の子ですね。
――ニシオカさんの演出の特徴を教えてください。
まの:ニシオカは怒らないです。昔凄く厳しかったらしいんですけど。男勝りな。今は基本的に怒らなくって、ニコニコして見ていて、役者さんから色々出しやすい状況を作って、その出して来たものにプラスアルファする感じですね。なのでそれに応えられる役者をキャスティングしています。
――今作の見所を教えてください。
まの:東京でキャスト変えて2回やっていて、今回は3回目で地方公演するんですけど、前回の感想で印象的だったのが、『バーで飲んでいたら隣の会話が聞こえてきて笑ってしまう感じ。でも他人事じゃない』。それと地方公演は大阪名古屋札幌なんですけど、各地のアーティストや芸人さんとコラボします。名古屋は『KASH』っていう音楽ユニットで曲を作っている西脇佐和子というピアニストがいるんですけど、彼女とコラボをするので、劇中で生演奏が楽しめます。名古屋はわたしの地元なのでたくさんの方に観て貰いたいと思っています。
+++++
カミナリフラッシュバックスと、まの。『自己中カルテット~北名阪ツアーバージョン~』
作・演出:ニシオカ・ト・ニール
会場:会員制音楽倶楽部ローゼンシュトラウス
日時:2015年8月1日(土)〜2日(日)
出演:渡辺まの(カミナリフラッシュバックスと、まの。/MU)・西岡知美(カミナリフラッシュバックスと、まの。)・向井康起・川添美和(voyantroupe)・永山盛平(タイガー)・赤星まき・相樂孝仁(殿様ランチ)
ゲストアーティスト:西脇佐和子(KASH)