東北大学学友会演劇部から生まれたユニット『コメディアス』の皆さんにスカイプでお話させて頂きました。
とうほく学生演劇祭でも非常に評価の高かった作品で、ツアーを組んで名古屋の『G/PITチャレンジフェスティバル』に参加されるとのことです。
エチュードを主体に台本を書くという手法を取られていて、そこからどんな芝居が飛び出してくるのか非常に楽しみです。
●鈴木あいれさん(作・演出)、小山允久さん、佐藤智哉(出演)の話
――コメディアスという劇団はどういう経緯で作られたのでしょうか。
鈴木あいれさん(以下鈴木):コメディアスは劇団では無く、東北大学学友会演劇部の中のユニットとして去年の3月に立ち上げました。
――普段はどのような作風のお芝居をされているのでしょうか。
鈴木:名前の通りコメディを中心とした作品なのですが、日常生活で発生するちょっとした面白いことをそのまま舞台上に乗せています。またドラマ性よりは笑えるということを重視しています。段々と変なことに巻き込まれていったりもするのですが、日常的な感覚はそのままです。
――鈴木さんの台本や演出の特徴があれば教えてください。
小山允久さん(以下小山):さっくり言ってしまうと、役者ありきで作っています。他の劇団のことはあまり詳しく無いのですが、台本が結構他と違うらしく、台本が台本らしく無いそうです。
鈴木:台本が無い状態で稽古がスタートして、エチュードを繰り返す中で終盤に台本が出来上がる感じです。
佐藤智哉さん:鈴木さんの作品でしか舞台に立ってはいないのであまり比較は出来ませんが、役者が出したものを台本に上げてくれるのでとてもやりやすいです。
――作品の見所を教えてください。
鈴木:舞台の奥にデジタルでカウントダウンがされていまして、上演時間をちょうど45分で終わらせるという縛りがあるので、役者がそれを見て焦りながら芝居をします。なので「本当にあと10分で終わるのだろうか」とか、お客さんも一緒に楽しめる作品です。早く終わっても伸びても駄目なんです。
――名古屋公演に向けて何かあれば一言お願いします。
小山:ぼくは正直どこを見てもいいし、どこを見なくてもいいと思います。気を抜いて観て頂ければ嬉しいです。
鈴木:名古屋の上演が初めてなので、どういう反応があるのか純粋に楽しみです。でもお客さんが来ないと反応が分からないので(笑)。良きにしろ悪きにしろ観て頂いて評価して貰いたいなと思います。
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コメディアス『ファイナルカウントダウン』
作・演出:鈴木あいれ
会場:G/PIT
日時:2015年3月14日(土)~3月15日(日)
出演:岩崎航・小山允久・佐藤智哉・武長慧介・吉本紗希子・榎本裕友・大橋秀喜・加藤幹子
詳細はこちら
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=49182
[写真:岩崎環・木村涼]