劇団B級遊撃隊『祭ーサイー』

劇団B級遊撃隊『祭ーサイー』の稽古場にお邪魔しました。この日は通し稽古の前日だったらしく、稽古場は非常に緊張感がありました。

まず目に付いたのは、今回の公演がちくさ座ということもあり、円形劇場を強く意識した役者の配置、動きになっている点です。

そして相変わらず、ひとつひとつの場面を丁寧に何度も何度も繰り返し稽古を続けていました。稽古時間は4時間を越えていましたが、休憩を挟まず、それでも集中し続けることが出来るのは劇団としての意識が高い証拠だと思いました。

今回の稽古では『共有』という単語が多く出てきました。また、演出では敢えて具体例を提示せず、役者が自ら生み出せるまで待つ姿勢を貫いているように思えました。

この日の稽古は話の途中まででしたが、後がどうなるのか期待させる脚本は流石佃さんだと思いました。

●神谷尚吾さん(演出)の話

ちくさ座での公演ですが、円形劇場ということで、演出上で気を付けた点はありますか。
→役者間で集中しようということですね。照明の照り返しもある為、散漫とした空間になりやすい。なので、舞台の中心で行われていることに常に集中するようにしています。

●佃典彦(作・出演)さんの話

今回はイヨネスコの本をモチーフにしたということでしたが、前回の『戦場のピクニック』のように、そのまま本を使わなかったのは何故でしょうか。
→以前、文学座から、イヨネスコをモチーフになにか話を書いて欲しいという話があったのですが、ボツってしまったので、その時考えていたネタをここで使うことにしました。

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劇団B級遊撃隊『祭ーサイー』

出演:
佃典彦 ・ 山口未知 ・ 斉藤やよい ・ 池野和典 ・ 山積わたしも ・徳留久佳 ・ 向原パール ・ 長嶋千恵 ・ まどか園太夫

千種文化小劇場(ちくさ座)
6月10日(金)~12日(日)

詳細はこちら
http://www.bkyuyugekitai.com/