映画『HAPPYEND』著名人からの絶賛コメントが到着!&本編映像解禁!

短編映画「The Chicken」、コンサートドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』で世界中の映画祭から注目を集めた新鋭・空音央監督の長編劇映画デビュー作『HAPPYEND』が10月4日(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。

先日解禁された90秒予告には、濱口竜介監督のコメントが既に掲載されていますが、新たに『怒り』(16)や『流浪の月』(22)などの李相日監督が「まるで、エドワード・ヤンが蘇ったかのような錯覚を覚えた」と本作を大絶賛。俳優の三浦透子さんからは「疑問も願いも諦めたくないと、勇気を貰える映画でした」、ミュージシャンの後藤正文さんからは「私たちの姿勢や態度を、静かに、だけど鋭く、見つめ直されるような、眼差しの映画」とコメントが届いた。他にもLicaxxx(DJ)、SIRUP(シンガーソングライター)、大橋裕之(漫画家) 、春ねむり(ミュージシャン)、永井玲衣(哲学者・作家)、佐々木敦(批評家)、竹田ダニエル(ジャーナリスト、研究者)、SYO(物書き)、ISO(ライター)(※敬称略)より、あらゆる角度から本作を絶賛するコメントが!

さらに、本作の主人公ユウタ(栗原颯人)とコウ(日高由起刀)がいつもの仲良しメンバーとともに夜の学校に忍び込み、DJごっこに興じる本編映像を初解禁!

コメント全文(順不同・敬称略)

見終えた後もずっと『HAPPYEND』の登場人物たちが自分の中を生きている。
遥かな未来への予感を抱かせる、空音央と若者たちの出発点。
濱口竜介(映画監督)

ほろ苦い青春を体現する俳優たちの瑞々しい存在感に、郷愁と温もりを感じた。
同時に、この世界を覆う暗雲と、いつまでも排他的な人間の本性に戦慄が走った。
言葉にならない感情や、目には見えない空気が鮮明に映し出されていた。
まるで、エドワード・ヤンが蘇ったかのような錯覚を覚えた。
李相日(映画監督)

素直に絡まり合う登場人物たちの心体が美しい。
繊細な迷いも、ちょっと乱暴な思いやりも、今の私にはあまりにも眩しかった。
疑問も願いも諦めたくないと、勇気を貰える映画でした。
三浦透子(俳優)

大人になるということは、社会の不条理をすべて受け入れて、これが世間だと居直ることではない。
映画のなかの彼らが僕を見ている。僕は彼らの傍に立って、同じ目で社会に対峙したい。
私たちの姿勢や態度を、静かに、だけど鋭く、見つめ直されるような、眼差しの映画。
後藤正文(ミュージシャン)

高校生の時に、敷かれたレールの外に気づいた時のことを思い出した。
自分が社会に属していて、やりたいこと、やるべきこと、友達、家族。それらについて同時に考えないといけない。
下から這ってくるような焦燥感を初めて感じた。
そしてそれを繰り返す度、何かを作ることに意義があると信じることができる。
何年経っても見るたびに現実を突きつけてくれる作品に育っていくと思います。
Licaxxx(DJ)

「抵抗」とはどこから来るのか。
「うまくやる」という仮面をいつまで被り続ければいいのか。
友情とは立つ場所によって見え方が変わるもの。
腐敗する権力に生活という未来を剥ぎ取られている日本で、この作品は未来でなく今なのです。
SIRUP(シンガーソングライター)

あえて情報を入れないままぼーっと観始めたら、青春映画の傑作だったという不意打ちの喜びを味わえました。
今振り返ると尊いとさえ感じるあの頃特有の気怠さが、自然且つ丁寧に完璧に表現されていて、
最初から最後まで目が離せませんでした。
大橋裕之(漫画家)

契約した覚えがない。
「違法」の範囲を権力者たちが決定すること。根拠のない神話によって「日本人」が決定されること。
国家が軍隊や警察という暴力装置を持つことができること。 一方的に提示される暴力的な条件の全てを、生まれてこの方一度たりとも承認した覚えがない。 
それはなんとなく許されているだけで、抗い難いもののように演出されているだけだ。
それを許しているものの正体はなんなのか?
——映画はあなたに問うている。
春ねむり(ミュージシャン)

この映画を「青春映画」なんて言葉でごまかしたくない。
問うこと、抵抗すること、傷つくこと、傷つけること、もがきながらも、すでにつねにともに生きている「あなた」を見つけること。
これはわたしたちの暮らす社会の話であり、生の話である。
永井玲衣(哲学者・作家)

坂本龍一の最後の演奏を記録した美しい作品でデビューした空音央監督の長編劇映画第一作は、瑞々しくも大胆な青春群像映画だった。
ここには『キッズ・リターン』の北野武と『牯嶺街少年殺人事件』のエドワード・ヤンがいる。
「幸福な結末」というタイトルの、はじまりの物語。
佐々木敦(批評家)

監視社会も、汚職政治も、どうしたら変えられるのだろうか。
「しょうがない」で、本当に諦めていいのか。
今の日本が、そして世界が必要としている作品。
竹田ダニエル(ジャーナリスト、研究者)

権力に監視され、分断と弾圧が社会を侵す未来。
諦念に生きる若者が選ぶのは、享楽か反抗か――
才能と主張がここまで統合した映画があるのか。
軋む時代の音に乗って響く、次代を鳴らす傑作。
SYO(物書き)

デモに行って嘲笑われたことがある。差別に反対して叩かれたこともある。
そんなどうしようもない現実の写し鏡となるこの映画の中で、ルーツも思想も異なる子どもたちが他者を想像することを学んでいく。
今我々が生きる悲しみと怒りの世界にだって、きっとまだハッピーエンドに続く道は残されているはだ。
この子どもたちのこれからのように。
ISO(ライター)

いつもの仲良し5人組がDJごっこに興じる本編映像が初解禁!!

主人公のユウタ(栗原颯人)とコウ(日高由起刀)がいつもの仲良しメンバーのアタちゃん(林裕太)、ミン(シナ・ペン)、トム(ARAZI)と夜の学校に忍び込み、音楽機材が置いてあるいつもの溜まり場へ。クラブでDJ がくれた音源データを使ってユウタとコウが順番にDJをする。ノリノリの2人と共にアタちゃんは上裸になって踊り、トムとミンも楽しそうだ。5人の仲の良さがうかがえるシーンとなっている。

音楽や悪ふざけに興じる日々だが、この直後に起こる“ある出来事”がきっかけで、5人それぞれが自分の進路や将来について考え始め、次第に関係性はぎくしゃくしてしまう…。

本作で林裕太以外の4人は演技初挑戦。クランクイン前にはメインキャストを中心としたワークショップが実施された。空監督は、生徒役の5人について、「運命的な出会い。第一印象で彼らしかいないと思った」「撮影に入る前に5人の関係性を築くというのがすごく大事でした」と振り返っている。実際に、ワークショップの後に5人が自主的に本読みをして集まったり、一緒にご飯を食べたりしているうちに、何年も前からの友達のような関係性が深まっていったそう。

また、5人の魅力的なキャラクターについて監督いわく、「5人 のメインキャラクターは、それぞれ僕や、友人の要素をシャッフルさせて作り上げた部分があります」と自分自身や親しい友人たちがモチーフになっているという。音楽と仲間が大好きなユウタ、社会について考えるようになったコウ、ムードメーカーのアタちゃん、しっかり者のミン、心優しいトム。いつメンな5人は、私たちの身近な誰かにもあてはまるかもしれない。

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『HAPPYEND』

10月4日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

栗原颯人 日高由起刀
林裕太 シナ・ペン ARAZI 祷キララ
中島歩 矢作マサル PUSHIM 渡辺真起子/佐野史郎
監督・脚本:空 音央
撮影:ビル・キルスタイン 美術:安宅紀史
プロデューサー:アルバート・トーレン、増渕愛子、エリック・ニアリ、アレックス・ロー、アンソニー・チェン
製作・制作:ZAKKUBALAN、シネリック・クリエイティブ、Cinema Inutile
配給:ビターズ・エンド
日本・アメリカ/2024/カラー/DCP/113分/5.1ch/1.85:1 【PG12】
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公式サイト:https://www.bitters.co.jp/HAPPYEND/
公式X:@HAPPYEND_mv
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