皆さん、こんにちは。中田裕子（なかたゆうこ）と申します。

俳優で劇作家で演出家で…今や、飛ぶ鳥を落とす勢いの八代将弥さん、その切れ味の鋭さと、ちゃんと、その飛ぶ鳥とも仲良くなってしまう不思議な愛され力を持った八代さんに紹介していただいてとても嬉しく思っています。
数か月前、女優ならばきっと誰もが演じてみたいと思う役、チェーホフ作「かもめ」の“アルカージナ”の素材に選んでいただき、エッジを効かせて料理してもらいました。クセになる味付けはヤミツキになりそうです。

さて、素敵だなと思う俳優さんは…？とのご質問ですね。
好きなのは田中裕子さん（名前が似ているからじゃないですよ）、笠智衆さん。
とにかく自然体であるところ。そして静かな中に情熱を秘めている…もう喋ってるだけで泣けてきます。あと、内野聖陽さん、天海祐希さんなどは上手さに唸ってしまいます。舞台では、ハスキーな低めの声の女優さんに魅かれますね。
劇団青い鳥の芹川藍さん、大好きです。

私のことを少しだけ。
ずっと名古屋でお芝居してきました。ただただその時その時を不器用にぶつかりながら前に進んできました。野望などありません。何の行動力もない私が、負けん気と頑固さしかない私が、こうして続けてこられたのは、人や作品、役、仕事、出来事、そういった様々なご縁に恵まれていたからなんです。
名古屋西高校演劇部、仲間、先輩、先生、劇団所属、あの子台詞ある・私台詞ない、ミュージカル、歌えないのに主役、体力勝負移動公演、アルバイト、スランプからのオーディション合格、金子みすゞさんのひとり芝居、放送系仕事、制作仕事、退団、演劇賞、タクシーに賞状忘れる、演劇講師、新鮮ジェネレーションギャップ…あぁ、ありがたし、そんな毎日の積み重ね。
その繋がりの中で、昔テレビで大感動した作品の舞台化に出演させていただけることになりました。
6/25（土）26（日）瑞穂文化小劇場にて「ながらえば」、よろしくお願いいたします。

次に私がご紹介させていただく方も、いくつものご縁を繋いで下さった恩人です。名古屋演劇界のレジェンド、伊沢勉さんです。「想稿・銀河鉄道の夜」で初めて勉さんを観た時の、エネルギー溢れる芝居と、カーテンコールでのクールな佇まいは今も心に強く残っています。だから普段の勉さんを知った時もある意味衝撃でした。全然クールじゃない、伊沢多弁さん。とっーても気さくで心優しく楽しい方なのです。
それでは勉さんに質問です！
落ち込む時はありますか？　そんな時はどうしてますか？