市谷もめん さん

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はじめまして、の方がほとんどかと思います。市谷もめんと申します。『いちたに』と読みます。

コメディーにこだわり続けて、来年2018年に結成20周年を迎えます、アトミック☆グースの役者です。
20年て…はい、本人の歳も、そこそこいっております。

この団体、正式メンバーは 7人。
制作担当者 2人、
作・演出家 1人、
産休中の役者 1人、
多忙の為活動停止の役者 1人、

で、現在稼働中の役者は 2人、
しかも オジサンとオバサンという、
自分たちだけではなんとも華のない劇団のため、
名古屋で活躍する、魅力的な役者さんにお声をかけ、公演を行なっております。

魅力的な役者さん方は忙しい。そんなみなさんのスケジュールをぬっての公演は、年に一度が限界。

そんなわけで、今年、2017年12月15日~17日に千種文化小劇場で行う公演が、19年目にして、第16回公演という、ゆったりした活動をしております。以後、お見知りおきくださいませ。

さて、こんな私にバトンを渡してくださったのは、テレビやラジオというメジャーな世界でも忙しくご活躍の先輩、多田木亮佑さん。

出会いは、いつだったのでしょう。
こちらは、まだ名演会館が芝居小屋で、私がSLAPSTICK STATIONという劇団にいたころから、多田木さんのお顔とお名前は存じ上げていましたからね。

確実なのは、多田木さんが、アトミック☆グースの作・演出、西田正也の脚本を、当時率いていらした、ご自身の劇団、少年ボーイズで取り上げて下さったとき。そのときには伺って、ご挨拶をしています。もう、何年前ですか?忘れましたよ。

実際、舞台での共演は、ようやく昨年叶いました。
原作のロアルド・ホフマン氏を前に上演された、『これはあなたのもの』。大変重いテーマのお芝居でした。
私、コメディーばかりやってきたので大変不安でしたが、多田木さんはじめ、共演していただいた、憧れの先輩方に引っ張られ、若いみなさんに支えられ、楽しい座組でした。

そんな多田木さんのご質問、なんでしょう…もー、全然興味ないでしょう、役者、市谷に。(笑)

ま、いいです。

ひとつめ、旦那様を愛していますか?

そうですね、結婚も、来年で25年になります。二人の息子もおります。今年、次男も成人します。

普通、子ども2人育てながら、スローペースとはいえ、名古屋で芝居を続けるのは難しいです。
時間の使い方も普通ではなくなるし、家事もキチンとやろうとしたら、そうとう要領よくやらなければ、睡眠をとる時間は無くなると思います。
あ、私は、キチンと家事しないで、むしろキチンと眠ってました。

なのに、

面白がって、一緒に劇団の縁の下で頑張ってくれている旦那様にも、

幼い頃から、稽古のある週末は、兄弟2人で手を繋いで電車に乗って、旦那様の実家に『預かられ』に行ってくれ、
ずっとバタバタしてる私を嫌わずに、今では、公演時に手伝ってくれるようになった息子たちにも、

呆れずに、子どもたちの面倒を見てくれた旦那様のご両親やお義姉さんにも、

感謝でいっぱい。
当然、家族みんな愛してますとも。どうでしょう、この回答(笑)。

いや、ほんと、幸せな環境だと思います。

結婚の前の年、すでに旦那様の両親は『子どもができても、喜んで面倒みるから芝居は続けなさい。』
と言って下さってました。
でも、同年代の女優さんたちが、結婚して子どもを授かって、自然に芝居を離れていくのをたくさん見たので、
『きっとそのうち、芝居から離れることになるのだろう』と考えて、
いまのうちに!と、お話をいただいた客演を二つお受けしました。
そんな心持ちを、客演先の先輩俳優さんにポロリと洩らしたら、思いもよらず、軽く叱られました。
『芝居が好きで、芝居ができる環境がある人が続けないなんて、失礼だよ』と。

そうかー、性別にかかわらず、続けるのは大変な事なのだと感じながら、
『続けていいんだ』と、なんかとても楽になったのを憶えています。おかげさまで、続いています。ありがとうございました。

話が逸れましたね。

そしてふたつめの質問、今一度、なぜ市谷もめんなのか。
いやだから、そのとおりだから、ペラペラだったからですって。
年齢もあがって、余分なお肉もついてきて、さほどペラペラでもなくなりましたが、
相変わらずボリュームのない体つきで、でも、肩幅も骨盤もしっかり広いのでございます。
確かに、20代前半で思いつき、こんなに永く付き合うつもりではなかった名前ですが、今ではなんとなく、馴染んでます。

さあ、バトンを次の方に。
アトミック☆グースにはこれまでにも素敵な役者さんやスタッフの皆さんがたくさん関わってくださっており、みなさんじっくりお話を伺いたい方ばかり。
どなたに回そうか迷ったのですが、

前出のSLAPSTICK STATIONに初参加した時からのお付き合い、棚瀬みつぐさんにお渡しします。

棚瀬さんは、アトミック☆グースの下郷鍵と共に、およそ30年前の高校演劇名古屋第3地区の同期で、長年に渡り、仲良くしていただいています。

質問です。
以前、共演者の怪我による降板で、本番2週間前に代役を受けてくれて、見事やり遂げた棚瀬さんですが、相変わらずセリフ覚えいいの?どうやって入れてんの?

切実な問いです。よろしくお願いします。

このリレーに参加できて光栄です。これを機に、新たな世界が広がると嬉しいです。

楽しい現場へのお誘い、お待ちしております。ありがとうございました。

市谷もめん 今後の予定

2017年9月22日〜24日 名古屋市千種文化小劇場ちくさ座
シアタームーンカンパニー本公演
20年前の名作を再演!

2017年12月15日〜17日 名古屋市千種文化小劇場ちくさ座
アトミック☆グースvol.16
『オイラーズサプライズ』

作・演出 西田正也