皆様、初めまして。
Theater BamBoo(テアトル・バンブーと読みます)代表、竹内裕二と申します。
この度、かつて生徒であった田代君よりバトンを受け取り、ブログリレーに参加させていただきました。
中学で演劇部に飛び込んでから、早三十数年…。
学生演劇、劇団ひまわり(名古屋アクターズスクール1期生)を経て、現在は舞台演出家として活動させていただいています。
さて、田代君からご質問のあった件ですが…
『竹内先生が作品を作る上で一番頭を悩ます時はどんな時ですか?』
こちらにお答えしたいと思います。
結論から言うと、頭を悩ますことしかない、と言うのが正直な感想ですが…、常に念頭においていることは、「お客様はもちろん、やる側も楽しめる作品であること」です。Theater BamBooでは「悲劇はやらない」と決めています。観終わった後、どんよりした気持ちで劇場を後にして欲しくない。何かしらの活力が湧いてくるような、観て良かったなと思えるものを創っていきたいと思っています。
自作自演で作品を創ることがほとんどなので、台本を書くときは禿げるほど悩みます。次にキャスティング。キャスティングで作品の8割決まると思っているので、配役を決めるときは本当に頭を悩ませています。が、配役を外したことはほぼないと自負している(あくまでも自負です)ので、今後も自分を信じて頑張っていこうと思います。
私が代表を務めるTheater BamBooは社会人主体のミュージカル劇団です。年に一度の本公演ではオリジナルの作品を、生演奏のスタイルにこだわって上演しています。コロナ禍でも歩を止めることなく、今年で12年目に突入しています。
そしてなんと、名古屋の私設劇団としては珍しいと思うのですが、塩釜口に専用スタジオStudio BamBooを構えております。文化小劇場の床面積がギリギリ取れるほどの広さが自慢です。
社会人劇団と侮るなかれ。団員たちは本当に情熱を持って練習に取り組んでいます。一言で言うなら「ミュージカル馬鹿の集まり」です。大人たちが本気で文化祭に取り組んでいるという感じです。それぞれ本職として社会人をやりながら、500キャパ以上の劇場での公演を続けると言うのは、並大抵のことではありません。さらには大道具、衣装、小道具も全て自作です!自分たちでできることは自分たちで全てやる!
そりゃ外注に出せれば、クオリティーも上がるし、その分稽古もできるし、睡眠時間も確保できる。でもそれは全てお金に添加される。持ち出しを増やすのか、チケット代に乗せるのか…。
お客様ができるだけ足を運びやすい公演でありたい。でも同じやるなら少しでも本物を目指したい。
自分たちで作れば、その分作品により一層の愛情が産まれます。
演じるだけじゃない、私たちは作品を創っている。
それが「劇団」である意味であり、最大の強みだと思っています。
ファミリー感の強さはどのカンパニーさんにも負けない、そんな熱いメンバーと今年も新作を作っています。
2025名古屋市民芸術祭参加作品
Theater BamBoo 12th Original Musical
「D.C.〜ダ・カーポ〜」
2025年11月8〜9日
アマノ芸術創造センター名古屋
脚本・演出・振付 竹内裕二
作曲 内海豊司
↓チケットのお申し込みはこちらから
https://theaterbamboo.fc2.page/?page_id=1745
またTheater BamBooには姉妹劇団として、BamBoo Jr.と言うものがあり、次代を担うミュージカルスターの育成にも力を入れております。
次にお繋ぎするのは、岩田和丈さん。
役者としての実力はもちろん、現在では演出業やご自身の劇団の旗揚げなど、精力的に活動されている名優さんです。
質問は…
「もし、なんでも思い通りになるとしたら、どんな作品をやってみたいですか?」
以上、名古屋のミュージカル業界をもっと活性化させたい、竹内でした。