NHK名古屋児童劇団『幕末DREAMER』

NHK名古屋児童劇団『幕末DREAMER』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

NHK名古屋放送局のスタジオで通し稽古が行われていましたが、190人という圧巻の人数で江戸から明治に変わる激動の時代を熱演しています。

今この瞬間だからこそ見られる子ども達の芝居を体感されてみてはいかがでしょうか。

●清水清隆さん(作・演出・脚本)の話

――初めての取材なので、『NHK名古屋児童劇団』がどういった劇団なのか教えてください。

清水清隆さん(以下清水):元々は『CKこども会』と言いまして、昭和23年に作られました。子ども達が色々なラジオ番組に携わるという活動が母体になっています。そこから『名古屋放送児童劇団』、平成に入り『NHK名古屋児童劇団』と名称を変えました。小学校3年生から高校3年生までの児童が参加する劇団となっています。昨年には設立70周年を迎えまして、先輩には戸田恵子さんや杉山佳寿子さんがいらっしゃったり、劇団としては長い歴史を持っています。また、毎年夏に愛知県芸術劇場大ホールで公演を行なっています。普段は毎週1回土曜日、各学年毎に分かれてレッスンを行なっています。

――凄く賑やかですが、今回どのくらいの人数が出演されるのでしょうか。

清水:今回の出演者は190人です。

――今作を書かれようと思ったきっかけを教えてください。

清水:平成から令和に変わるということで、江戸から明治に変わる、日本史の中でも熱いと言われるその時代と重ね合わせ、子ども達に体感して貰おうと思いました。この先新しい時代に子ども達がどう生き抜いていくか。子どもにも大人にも感じて欲しいと思っています。今回のテーマとしては『終わりの始まり』。終わるんだけど次が始まる。その辺を全面に出して作っています。

――演出上でこだわっている点を教えてください。

清水:元々ロックが好きでして、今回は『THREE LIGHTS DOWN KINGS』という名古屋の若手バンドなんですけど、その楽曲を主に使わせて頂き、それに合わせて芝居を作っています。あとは映像とのコラボです。今回は出物のセットがほとんどなくて、映像とライトで表現する作りになっています。

――最後に見所を教えてください。

清水:子ども達の熱量を伝える作品にしたいので、台詞の洪水というか、全員に台詞があります。一言入魂というか、ひとつの台詞に全精力を注いで貰えるようにしています。

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NHK名古屋児童劇団『幕末DREAMER』

会場:愛知県芸術劇場大ホール
日時:2019年8月17日(金)~18日(木)

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