劇団B級遊撃隊『朝顔』日本凱旋公演の稽古場にお邪魔させて頂きました。
アトリエ公演から香港公演を経て、そしてまた日本に戻っての凱旋公演です。
これまで積み重ねて来たものであったり、キャストが変わっていたりと、以前拝見した時と少し雰囲気が変わっているようでした。中でも山口未知さんがその持ち味を全面に出すような演技をされているのが印象的でした。
また、稽古場自体も以前に比べて話し合いの時間が多く、ひとつひとつ確かめるように稽古を進めていました。
初めての方はもちろん、以前観劇された方でも充分楽しめる作品になっています。
●佃典彦さん(作・出演)の話
――海外で公演をされてみて、何かご自身の中で変わった点はありますか。
佃典彦さん(以下佃):役者で変わった点は余りないかな。でも肩の力を抜けてやれました。言葉が通じないから(笑)。気は楽でした。
――アトリエ公演を拝見した時よりも演技が少し変わっている気がするのですが、気のせいでしょうか。
佃:自分自身が今どういう状態なのか分かりやすいようにはしてます。
――何度か公演を重ねてきて、作品に対する新鮮さを維持する為に何かされていることはありますか。
佃:常に受け身でいられればいいなと思っています。それであれば大丈夫です。
●神谷尚吾さん(演出)の話
――これまでの公演と演出面で変えている点などはありますか。
神谷尚吾さん(以下神谷):これは自分にしても佃さんにしても未知さんにしても、インターバルが空くと出すものが変わってくるので、そうすると変えようと思わなくても変わってくる所はあります。香港のゲネの時に一度大きく変わってしまったんですけど、そこで修正はしています。台詞の音の出し方は香港よりも削っていますね。そういう所では変わっているかもしれません。
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劇団B級遊撃隊『朝顔』日本凱旋公演
作:佃典彦
演出:神谷尚吾
会場:ナビロフト
日時:2017年5月10日(水)~14日(日)
出演:佃典彦、山口未知、吉村公佑