オイスターズ『うちやまつり』

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オイスターズ『うちやまつり』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

2014年に他界された深津篤史さんの作品を縁のあった人々によって上演する企画『深津演劇祭~深津篤史コレクション舞台編』。その中で『うちやまつり』をオイスターズが七ツ寺共同スタジオにて上演します。

深津さんと平塚さんとの繋がりや、自分以外の本を演出することについて聞いてきました。

普段のオイスターズとはまた違った会話劇なのに、そこにはオイスターズが確かにいて、そこから深津さんの言葉がこちらに向かってきて、とても面白い空間が見られました。

●平塚直隆さん(演出)の話

――今回は『深津演劇祭』のいち作品を演出されるということですが、深津さんとの関わりについて教えてください。

平塚直隆さん(以下平塚):まだナビに入る前、深津さんが演出して、はせさんが本を書いて、3人芝居の公演をやるっていうのがあって。それではせさんから依頼されて役者で行ったの。それで1ヶ月関西に居て。1ヶ月間ウィークリーマンション借りて貰ってたんだけど、半分くらい深津さんの家にいた。だって稽古後に飲みにいくから、そのあと深津さんの家に泊まって。2000年ですね。

――自分以外の台本を演出するに辺り、難しさや意識している部分はありますか。

平塚:最近こういった形の公演を割とやっているし、ワークショップでも岸田國士やったり、そういうのも面白いなと思ってます。このところ演出欲があるみたいなんだよね。自分の劇作の勉強にもなるし、やりたいと思ってます。この本はどういった意図で書かれているのかとか、面白く舞台化するにはどうするかとか、難しいといえば難しいけど。特にうちやまつりはまず言葉が、何を言っているのかが分からないから、それを読み解くまでにちょっと時間掛かったかな。今はね、何のことを言っているのかだいぶ分かってきた。ただ、いつものオイスターズの作品とは全く違うから、普段やらないラブストーリーだし、エロいし、そういうの今までやったことがないし、俺の中にもあまり無いものだから。その辺は難しいかな。

――今作の演出で特に意識されたことはありますか。

平塚:今回はちょっと舞台美術も凝ろうかと思ったんだけど、次第にいらないってなって削いでいってます。あと、やっていくとやっぱり会話を聞かせたい。でもそれっていつもと結局変わらなくて。だから再認識というか、俺の演出のやり方って変わらないんだなって感じ。特に今回はってことはなく、気負うこともないです。

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オイスターズ『うちやまつり』

作:深津篤史
演出:平塚直隆
会場:七ツ寺共同スタジオ
日時:2017年4月20日(木)~25日(火)
出演:芝原啓成、田内康介、上田愛、古川聖二、太田侑伽(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」)、米津知実(フリー)、河村梓、藤由依雛(電光石火一発座)、川上珠来、永田貴椰(フリー)、野田雄大(演劇組織KIMYO)、佐藤寛大(フリー)、藤島えり子(room16)

詳細はこちら
http://www.geocities.jp/theatrical_unit_oysters/