くりえいてぃ舞『離婚前夜の日記帳』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
皆さんお揃いのTシャツで非常に仲の良さそうな座組でした。
オリジナルのミュージカルを作っているそうで、稽古でも所々で歌なども聞くことが出来ました。離婚をテーマに扱っていますが、あくまで楽しく観ることを意識して作られたそうです。
今作は3月と5月に行われるそうです。全く構造の違う2劇場。それぞれ違う楽しみ方が出来そうです。
●加藤砂弥さん(作・演出)、佐久真妙子さん、杉山喜嗣さん(出演)、の話
——普段はどのようなお芝居をされているのでしょうか。
加藤砂弥さん(以下加藤):ファンタジー寄りな作品が多いです。毎回テーマを変えて。ひとつ前の作品『風が吹けば』は、全てのものは繋がっているというテーマでしたし、他にも最近は鬱とか蔓延しているので、気分の変え方だったりをテーマに上演しています。可愛い恋を応援したテーマのものもやったことあります。舞台設定は現代だったり太古の昔だったりします。
杉山喜嗣さん(以下杉山):毎回オリジナルストーリーを作ってやっています。
——歌やダンスもあるそうですね。
加藤:ミュージカルと謳っているので。歌もダンスもあります。全部オリジナルでやっています。それぞれが得意な分野で活躍して欲しいと思っています。
——今作を書こうと思ったきっかけを教えてください。
加藤:自分が結婚適齢期なので婚活みたいなものを考え始めたことと、身近でも結婚や離婚があり、夫婦ってどうしていけばいいんだろうという機会が凄くあって。それで夫婦を見つめ直す話を書いてみようと思いました。
——今回の役を演じる上で気を付けていることを教えてください。
佐久真妙子さん(以下佐久真):離婚というデリケートなテーマを扱っていますし、女性としては結構感情的になりそうなので、その辺を気を付けて演じています。
杉山:男には共感して貰えて、女性には「それが嫌なんだよね」という風になるように、男目線で演じられたらいいなと思います。
加藤:今回はリアルな夫婦関係を描きたいので、大袈裟にしたり、ただ力一杯やればいいみたいなものではなく、自分がその立場だったらどう思うかを突き詰めて欲しいと言っています。
——演出上で気を付けていることはありますか。
加藤:暗転を退屈させたくないです。あとは2回違う会場でやるので、それぞれの会場を生かしたものにしたいですね。
——作品の見所を教えてください。
佐久真:本音を言わない役なんですが、最後に独白があります。なのでそこに至るまでの心境とか、お客様に色々考えて貰えたらと思っています。
杉山:幽霊と関わることで過去の自分を見つめ直していくシーンがたくさんあるんですが、観てくれた方も夫婦ってなんなんだろうってことを考えて頂けたらと思います。その幽霊との絡みが見所ですね。
加藤:離婚という重苦しい話題を扱っていながら、ちょっとファンタジー寄りにすることで楽しめるものになっています。真剣に夫婦について考えては欲しいんですが、暗い気持ちでというよりはエンターテイメントとして楽しめるように仕上げました。真剣なシーンは真剣に、楽しいシーンは楽しく。そのシーンごとの差も見所です。
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くりえいてぃ舞『離婚前夜の日記帳』
脚本・演出:加藤砂弥
会場:日映文化ホール
日時:2017年3月26日(日)
会場:千種文化小劇場
日時:2017年5月6日(土)