劇団Mtasty『BlueRose』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
この日見せて頂いたのは劇団五周年企画としてWEBドラマから始まり、そこから派生したスピンオフの舞台版とのことです。公演内容は『ドラマ本編』『スピンオフ芝居』『アフタートーク』の3部で構成されています。
ファンタジー色の強い作品が持ち味の劇団で、その為の役作りに色々と挑戦をしている風景が見られました。
●仲里美紀さん(作・演出)、堀拓哉さん(出演)の話
――5年目の劇団ということですが、これまでどのような作品を作られてきたのでしょうか。
仲里美紀さん(以下仲里):Mtastyの『M』は『マジカル』という意味と、わたしの『美紀』の頭文字、それと『ミュージカル』という3つの意味を込めています。なのでどちらかというと現実離れした話だったり、不思議な要素を取り入れたりするような作品をやってきました。今回は現実とそうじゃない部分が入り混じった感じになっています。
――元々は映像作品ということですが、映像を作ろうというきっかけはあったのでしょうか。
仲里:facebookでスタジオを持っておられる社長さんと繋がったのがきっかけなんですけど、当初はスタジオだけで撮る予定でした。でもスタッフ達との間で「やるならちゃんとやりたいね」という話が出たので、なら思い切ってロケをやるかと。伊豆に泊り掛けでロケをしたりとか、あとは名古屋を盛り上げたいという思いもあったので、東海地区を主に、栄や錦などを舞台に選びました。
――それぞれの作品を作る上で、映像と舞台での違いはありましたか。
堀拓哉さん(以下堀):特に間の取り方ですね。映像と舞台で役の作り方自体を変えないといけなかったです。
仲里:舞台俳優が多いので、テンポが早かったりするんですよ。たっぷり間を取りましょうというのはドラマの撮影の時はだいぶ言いました。ポンポンポンと台詞を言ってしまって、映像で見ると全然リアルじゃなくなってしまっていて。その辺は気を付けようと口酸っぱく言ってましたね。
――ドラマ版と舞台版ではキャストは変わっているのでしょうか。
仲里:ドラマに出ていたキャストは変わっていないです。ただお芝居の部分では新たな登場人物が3人出ています。スピンオフとして作っていますので。ドラマで脇役だった人をお芝居ではメインに作っています。
――演出面で気を付けていることはありますか。
仲里:お芝居の作り方自体は映像と違うのですが、違わないようにもしたいです。統一感は持たせたいです。
堀:映像の時はこんな役だったけど、というようにならないようにしています。
――今公演の見所を教えてください。
仲里:マジカルな部分で言うと、コンタクトジャグリングに挑戦して貰っています。ジャグラーの方にご指導頂いて。精度的にもいい感じに仕上がっています。そういう面でも楽しんで貰えると思います。
堀:結構不思議な、ファンタジックな要素がたくさんあるので、お客様にもその世界を体験して貰いたいなと思います。多分帰ってからも「あれはなんだったんだろう」という部分もあると思いますので、皆さんの中で想像を膨らませてください。
仲里:敢えてそこは書いていないとか、想像出来る部分が沢山あるんですよ。余韻が残るんじゃないかなと思います。あとは名古屋のエンターテイメントの方々に出演して貰ってるんですよ。そこも見所のひとつだと思います。
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劇団Mtasty『BlueRose』
脚本・監督・構成:仲里美紀
会場:Brickyard
日時:2016年10月6日(木)~ 9日(日)
詳細はこちら
http://bluerose.mtasty.com/