オブジェクトパフォーマンスシアター『繪傳をぐり ~説経節小栗判官より』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
公演も少しずつ迫ってきていることもあり、稽古場は良い緊張感がありました。代表の木村繁さんが厳しく、時には冗談を交えつつ、大人数の座組をまとめている姿が印象的でした。
今公演はこれまでとはかなり方向性を変えてきているようです。出演人数も大幅に増え、これまではイメージ的な表現が多かったのに対し、今回は台詞を多様し、芝居的要素が非常に強くなっているようです。もちろん、オブジェクトを自由自在に使った演出も健在です。これらの融合をどのように進めて作品を完成させていくのか、注目したいところです。
●田内康介さん(出演)の話
普段はオイスターズで活躍されていますが、今回OPTの作品に参加してみて、木村さんの演出で特徴的な部分、これまで経験してきた芝居と違う部分があれば教えてください。
→今回は朗読というか語りなので、台詞の言い方や表現の仕方を細かく言われています。凄くこだわってるんだろうなと思います。オイスターズでは会話劇をやっていますが、木村さんも平塚さんも、言ってることは違うかもしれないけど、根本の部分は似ているなと思いました。
●木村繁さん(台本・演出)の話
稽古を見させて頂き、作品の方向性がかなり変わったと思うのですが、意図的にされているのでしょうか。
→昨年ワークショップをやったらたくさん人が来て、更にゲストやら関係の方が集まってくれたので、新しい方向でやることにしました。でも人形がやっぱり芯になると思うから、これから集中して稽古を進めていくところです。技術的にはある子たちだから。語り物と人形って合うんですよ。文楽に人形があるように。面白い結果が出るんじゃないかと思っています。あとは間に合うか(笑)。
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オブジェクトパフォーマンスシアター『繪傳をぐり ~説経節小栗判官より』
台本・演出:木村繁
会場:損保ジャパン人形劇場ひまわりホール
日時:2013年8月9日(金)~11日(日)
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