シアターUNA!『f(エフ)』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
この日は女性3人での稽古でしたが、実際の座組もほとんどが女性で組まれているということです。
これまで舟橋さんの作品では見られないアグレッシブな動きが沢山盛り込まれており、色々な短編を楽しみながら作っている風景が見られました。
女性からの視点にこだわって書いている舟橋さんの作品、皆さんの目にはどのように映るのでしょうか。
●舟橋”委員長”慶子さん(作・構成)、稲葉みずきさん、太田真琴さん(出演)の話
――今回の公演タイトル『f』というのはどういう意味なのでしょうか。
舟橋”委員長”慶子さん(以下舟橋):次の公演で何をやろうかと考えていた時に、『f』の付く単語って多いなと思ったんですよ。『flash』とか『fuga』とか『fish』とか。fからイメージ出来るものも多いし、あとは自分の名前も舟橋なので、馴染みのある英文字だなと思って。fっていう響きもいいですし。
――短編公演にしようと思われたのはどうしてでしょうか。
舟橋:fというのを思い描いた時に決めたのかもしれません。fから様々な単語が連想されて、そこから短い話を作ろうかと。それと、超短編というのをやってみたくて。5分10分の作品って上演する機会が少ないじゃないですか。自分の劇団ならそれが出来ますし。私はちょっとしたものが一杯入っているのが好きで。お菓子の詰め合わせとか。女の子ってそういうのが好きなんです。透明な瓶に飴が沢山入っているとか。そういう詰め合わせどうぞ的な感じでしょうか。今回は短いのを含めると9作品くらい上演します。
――舟橋さんの台本や演出の特徴等があれば教えてください。
稲葉みずきさん:初めてお話を頂いた時に、過去作品の映像を見せて頂いたんですね。その時になんか心がじんわりと温まるような人間味のある作品が多いなと思い、やってみたいなと思いました。親子愛だとか、恋愛感情とか、なんか一所懸命悩んだりするような部分を温かい気持ちで見ることが出来ました。そして今回は更に考える部分が掘り下げられていて、興味深いなと思いました。
太田真琴さん:まだ学校を卒業したばかりなので全てが新しいんですけど、短編が沢山詰まっている作品というのは初めてで、作品毎にキャラクターが違うので絶対楽しいだろうなと思いました。大変なんですけど。イメージが一杯付いていて、舟橋さんが「こういう感じ」と出してくれる時に凄く分かりやすいです。
――今作の見所を教えてください。
舟橋:fは『female(女)』の『f』でもあります! いつもわたしは「女性」を描いていますが、今回は自分より10歳以上若い方々と芝居が出来てとても刺激を受けていますし、若い人たちの可愛らしい所とか純粋な所とか、エナジーを受け取ってください。あ、仮面劇もあります!!
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シアターUNA!『f(エフ)』
作と構成:舟橋”委員長”慶子
会場:G/PIT
日時:2015年10月9日(金)~11日(日)
出演:磯村徹・稲葉みずき(トライフル)・鈴宮渡月 ※Wキャスト・太田真琴(フリー) ※Wキャスト・後藤亜惟(劇団バッカスの水族館)・山岡黛佳(劇団バッカスの水族館)・雪野ゆきの(フリー)
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