妄烈キネマレコード『気まぐれ狂想曲』の稽古場にお邪魔させていただきました。
私が伺ったときはシーン稽古の最中でしたが、自由な空気の中で役者と演出が会話を交わしながら、色々と試しているところでした。時折役者が思いがけないアクションをおこしたり、楽しげで終始笑いの絶えない稽古場でした。
ミソゲキのホームページにも紹介されているように、平成生まれのみの稽古場ということで、若さあふれるエネルギッシュな空間でした。
そんな妄烈キネマレコード『気まぐれ狂想曲』、役者の演技だけでなく映像にも要注目です。
●中村繁之さん(主宰)と西尾武さん(作・演出)のお話
今回のお芝居の雰囲気やイメージをネタバレにならない程度に教えてください。
→サイコ?ホラー?コメディ?で邦画のような、日本のテレビ局が作る番組のような、メディア的な……要するに一言で表すと「電波」です。
作品の見所を教えてください。
→演劇してる人ってあまりテレビを見ないイメージなんです。僕自身がそうだからかもしれないんですが。でもそんなイメージとは真逆でテレビばっかり見てる人が作った作品だから僕らから見ると感覚が普通じゃないんですよね。そんなところが見所だと思います(中村さん談)
。
稽古場の雰囲気はどうですか?
→みんな自由です。真面目なのか不真面目なのかわからないですね。みんなすぐツイッター見たりするし(携帯を触っている役者を笑って指しながら)。「はいっ」って芝居モードに入るのが嫌いだからそういう空気を作らないようにしています。雑談の延長線上からできることが多いですね(西尾さん談)。
今年の座組みでお正月を過ごすなら何をしたいですか?
→みんなでご飯食べに行きたいですね(座組から「鍋パーティーしたい!」との声があがっていました)。
皆様へ一言お願いします。
→気軽に、テレビのチャンネルひねったらたまたま面白そうなのやってたから見てみよう、みたいな軽い気持ちで見てもらえればいいと思います。
[写真・文:宮出貴衣(虚構オメガ)]