劇団B級遊撃隊『さらば、行きずりの人よ』の稽古にお邪魔させて頂きました。
最近、研究生の方がたくさん入られたようで、非常に活気のある稽古場になっていました。ただ、ウォームアップが終わって本格的に稽古が始まると、佃さんを中心に座組の集中が高まり、稽古場が一気に緊張に包まれました。この切り替えの早さは流石に経験豊富な方々だと思いました。
B級遊撃隊の稽古ではいつもそうですが、この日もひとつのシーンに多くの時間を掛け、何度も何度も納得がいくまで続けられました。この積み重ねが作品の深みに繋がっているのだと感じました。
●神谷尚吾さん（演出・出演）の話
今回、演出上で意識されているところはありますか。
→劇空間の外をうまく立ち上げられたらいいなと思っています。外というのは想像の世界のことです。これまでもずっと模索をしてきているんですけど。
●佃典彦さん（作・出演）の話
今回の台本は30代の頃に思い付いたということなんですけど、どうして今これをやろうと思われたのでしょうか。
→嘘書きました。嘘です（笑）。
嘘なんですか？
→うん。なんか構想何年とか、映画でも凄い感じになるでしょ。オールビーの『動物園物語』を遅ればせながら読んで、こんなのを書いてみたいなあと思って。公園のベンチで男二人が座ってお芝居をするという。全くの他人がいかに関係するのかというお話です。
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公益信託キャンドル演劇奨励基金 助成作品
劇団B級遊撃隊『さらば、行きずりの人よ』
作：佃典彦
演出：神谷尚吾
会場：愛知県芸術劇場小ホール
日時：2012年12月21日（金）～23日（日）
出演：佃典彦・神谷尚吾・山口未知・斉藤やよい・池野和典・徳留久佳・長嶋千恵・まどか園太夫・吉村公佑