第11回AAF戯曲賞受賞作『虫』

第11回AAF戯曲賞受賞作である、市原佐都子さん作、『虫』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

まだ結成して間もない座組とのことですが、既に皆さん非常に打ち解けているようでした。また、この日はワークショップから始まり、途中から本読みへと進んでいきましたが、にへいさんはその瞬間瞬間に役者が感じたことを非常に大事に扱いながら演出をされていると感じました。それぞれの役者の特徴がはっきりと感じられ、ここからどのように彼女たちの芝居が融合していくのだろうかと、色々と想像が膨らむ稽古場でした。

●にへいたかひろさん(演出)のお話

ご自身以外の台本をやるに辺り、気を付けている部分はありますでしょうか。
→今回だけってことではないんですけど、なるべくまずしっかりと戯曲に入っていくところから考えたい。なるべく自分の価値観を取り払ってアプローチはして、なるべく台本が語り掛けてくることに耳を傾けたいと思っています。今回の台本は色々な問い掛け方をしてくれるなと感じていて、人といる時の面倒臭いと思う感じだったりとか、他にも今の段階で自分の頭の中にあることもありますが、今後もっと掘り返せるんじゃないかと考えています。

●和田美夏子さん(出演)のお話

今回、この役を演じるうえで意識していることはありますか。
→あるのかもしれないですけど、無いです。その時感じたことをそのまま出している現状、みたいな。作り込んでいっても、崩れちゃうんですよね。そうなっていますね、今は。

[写真:おぐりまさこ]

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愛知県文化振興事業団プロデュース 第11回AAF戯曲賞受賞作『虫』

作:市原佐都子
演出:にへいたかひろ
会場:愛知県芸術劇場小ホール
日時:2012年12月7日(金)~9日(日)
出演:秋葉由麻(フリー)・麻原奈未(劇団オートバイ)・河原舞(フリー)・ 山本やすこ(よこしまブロッコリー)・和田美夏子(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」)・Chang(プレジャーB)

詳細はこちら
http://www.aac.pref.aichi.jp/sinkou/event/aaf11_musi/index.html