小劇場PICO企画公演『あたしがウエンディ!』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
毎年恒例となった小劇場PICO企画公演です。今回も後藤好子さんを中心にして、非常に和気藹々と稽古を進めておられました。
後藤さんの生誕祭(28歳)も兼ねているそうで、後藤さんが笑って怒って歌って踊ってとやりたい放題のお芝居ですが、そこにはお芝居の原点を感じることが出来ました。
老若男女楽しめるミュージカル作品となっています。
●杜川リンタロウさん(構成・演出・出演)の話
――毎年恒例の企画になってきていますが、今回の題材はどうやって決めたのでしょうか。
杜川リンタロウさん(以下杜川):そろそろぼくも飽きたので(笑)。それで去年は色々と変えてみたんですけど、今年どうしようかなって。後藤さんからアイドルしたいとか色々あったんですけど、そもそも後藤さんの水着姿は見たくないし。でも、後藤さんていつも夢を忘れない人だなって。だからピーターパンがいいんじゃないかなって。
――今回も色々な小ネタが満載なのでしょうか。
杜川:そうですね。色々とやってます。今回は後藤さんの夢を実現しようって話なんです。なので後藤さんのリアルな話も相当入ってます。後藤さんの元彼の話とか。
――今回も面白そうな役者が揃っていますね。
杜川:去年から出てくれてる方もいますし。八代くんまた出てくれるんだとか。ストレス発散してるのかな。他に新しい方も。
――今作でやってみたいと思うことはありますか。
杜川:後藤さんが28歳と言い張るのであれば、じゃあ見せて貰おうじゃないかと。変な話、後藤さんだから成立するものですし、戯曲ってなんだろうなって思わされます。
●菊正さん、加藤弓子さん、八代将弥さん、後藤歩さんの話(出演)の話
――普段とはまた違う座組だと思いますが、今回一緒にやってみて感じること等あれば教えてください。
八代将弥さん:(後藤さんの)介護が大変です(笑)。
後藤歩さん:わたしは3年前にここでミュージカルやってることを知って何も知らずに観にいったんです。そしたら凄く衝撃的で。それでまさか自分が出るなんて思ってなくて。稽古が始まってみて凄く個性的な方が多いので、頑張らないと消えてしまうなと思いました。
加藤弓子さん:後藤さんの後輩であって、杜川くんの先輩でという立場なんですけど、この公演に出ようって思ったのは後藤さんとまたお芝居やりたいなって思ったからなんです。俳優館の時もパワーのあるお芝居をされていましたが、現在の方がパワーアップしてます。
菊正さん:ぼくは杜川くんとは他の芝居も作っていて彼の作演出が好きなんですが、今回の公演に呼んで貰えて、これが杜川作品の真髄だなって思いました。原点なんだなって。ここから色々な作品が派生してるんだろうなって。
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小劇場PICO企画公演『あたしがウエンディ!』
構成・演出:杜川リンタロウ
ピアノ生演奏・編曲:田中由美
会場:小劇場PICO
日時:2018年4月5日(木)~8日(日)
出演:後藤好子、菊正、加藤弓子、八代将弥、斎藤美七海、後藤歩、平野萩、杜川リンタロウ、など