愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」『人生ゲーム!』

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愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」『人生ゲーム!』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

今回、座組が27人ということで、とても意見が飛び交う賑やかな稽古場でした。

新入生から3年生で作る今作は、今までの月とカニさんの新たな姿が見ることができる作品になりそうです。

●岩井利和さん(作)、足立裕里さん(演出)の話

ーー人生ゲームという壮大なタイトルですが、そのようなタイトルにしようと思ったきっかけなどはありますか。

岩井利和さん(以下岩井):自分が人生ゲームっていうタイトルで書きたくなって、タカラトミーのボードゲームあるじゃないですか。あれ見た時に、なんか人生ってでかいようで、この場に収まるのかあと思った時に、人生を壮大にやったらどうなるかなと思って、ちょっとやってみたくなっちゃいました。

ーー期間的に作品はどれくらいで書き上げたんですか。

岩井:自分自身が筆が速い方なので、大まかなお話は二週間で書き上げて、あとは訂正入れつつって感じです。それでも早めに仕上がりはしました。

ーー今回、作と演出を違う人がすることで、よかったことや苦労したことはありますか。

岩井:やはり、作者がそのまま演出になってしまうと一つの目線でしかお話を見ることができないので、そこに新たな視点が入ることでまた新しい新たな魅力みたいなものが見えてくるのかなと思うとこうやって分けると、演出の足立さんも頑張ってくれてますし、もう本番がとても楽しみです。

足立裕里さん(以下足立):役者はこうやって解釈してるけど、脚本との解釈が違うとか、ここがわからないどうしようとかのすり合わせかな。時間かかりましたね。ねー、岩井ー。

岩井:本当に大変でしたねー。

足立:本当にねー。

岩井:役者さんも面白い解釈してくださるのでね。

足立:なんか役者と演出と脚本の3方向からの解釈の違いがあってぶつかって、それでそれをどの方向に持っていくかの改訂会議が大変でした。その改訂会議を、みんなでというかいろんな人の意見をもらってやってるから、いい面と悪い面もあるけれど、なかなか面白いです。そうやって解釈するんだとかいう発見もあるし、それは違うくないっていうのもあるし、なかなか面白いですね。

ーーどういうところが見所ですか。

岩井:観に来てくださったお客様がその人生というものをもう一回振り返った際に、楽しかったなと思えるような作品にできるように頑張りたいと思います。

足立:それもあるんだろうけど、逆に人生ってっ苦しいなっていうのもあるんだろうなって思います。だから、自分に近いと思ったら、それに寄り添って観てもらうのも面白いだろうし、自分と全然違うんだったら、あっそういう生き方もあるんだって思って観てもらったら、面白いなって思います。

ーー観に来てくださるお客様にメッセージをお願いします。

岩井:観に来てくださったお客様が楽しめるように、そして最後に自分の人生を振り返ってよかったなと思ってくれるような作品ですので、よかったら観に来てください。

足立:月とカニの新入生から今までやってきた先輩とか含めてみんなで一本作るぜって言って夏駆け抜けてきた作品なので、是非是非楽しみに。人生ゲームって聞いてなんだろうって思ったら、そのなんだろうをワクワクさせながら来て欲しいなって思います。

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愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」『人生ゲーム!』

会場:ナンジャーレ
日時:2016年9月9日(金)〜11日(日)

詳細はこちら
http://www.geocities.jp/tsukikani/

[写真・文:片岡史織]