小劇場PICO自主企画公演『ビッグ・マーメイド』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
劇場に到着してみると、役者さんたちの笑い声がたくさん聞こえ、非常に活気に溢れた楽しそうな稽古場でした。
いくつかのシーンを見学させて頂きましたが、『人魚姫』を題材としつつも、杜川さんらしい笑いにこだわった作品となっていました。
客席からほぼ0距離で行われるミュージカル。その迫力を是非体感してみてください。
●杜川リンタロウさん(構成・演出)の話
――人魚姫を作品の題材に選ばれた理由があれば教えてください。
杜川リンタロウさん(以下杜川):後藤さんに似合うと思ったからです。とにかくたくさん笑って貰えるように作っています。
――『ミュージカル』とチラシにありますが、歌や音楽等もあるのでしょうか。
杜川:あります。「こういう感じで」とお伝えして作って貰い、それに合わせてシーンを修正したりしています。
●後藤好子さん、早川とものりさん(出演)の話
――杜川さんの作演出の特徴を教えてください。
早川とものりさん(以下早川):役者の動きを見てから脚本を決めるというスタンスらしく、遅いです。今日完成しました(笑)。やっているうちに話が決まってくるので、役者の動きを見て着地点も変わって来ています。
――今回の役をやる上で気を付けていること、意識していることはありますか。
早川:健康です(笑)。健康であることです。喉を壊さないように。
後藤好子さん:普段から色々な芝居をやっているので、それぞれに合わせた演技の仕方があります。なので作風とか演出に近いところにアプローチしていこうと思っています。まずは作品ありきなので。PICOというのは身近に観て貰える空間で、今作品のコンセプトとしては『気軽に観て貰えるミュージカル』。テーマというよりは、観て貰ったお客さんに元気になって帰ってもらえるような作品を作っています。今回の公演はなんでもあり。演劇って少し特殊な人が観るってイメージもありますが、もっと気楽に、初めて観た人にも楽しんで貰えるような作品を目指しています。わたしは『大人の文化祭』って言っているんですけど、はちゃめちゃで爆発的なステージです。
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小劇場PICO自主企画公演『ビッグ・マーメイド』(ハンス・クリスチャン・アンデルセン「人魚姫」より)
作曲:渡邉康
ピアノ演奏・編曲:田中由美
構成・演出:杜川リンタロウ
会場:小劇場PICO
日時:2014年4月2日(木)~5日(日)
出演: 後藤好子・早川とものり・小瀬水素古・伊藤楓・今枝蛍・朝日美帆・杜川リンタロウ