今公演の舞台構造を説明を受けながら見させて頂きましたが、主宰の渡部さんらしい美意識と遊び心で埋め 尽くされたものになっており、観る前からどうなるのだろうと非常に楽しみになりました。
現在、会場の七ツ寺共同スタジオは完全に体現帝国の世界に染められています。
●渡部剛己さん（演出）のお話
今公演をもって無期限活動休止となるということですが、今回は体現帝国の集大成という形になるのでしょうか。
→はい。無期限休止だからという訳ではありませんが、集大成に違いありません。前回本公演の『対』という作品がありましたが、その作品世界観を継ぐものとなっています。『対』で考えていたことが受け継がれており、また2年前から増えたことも多くあります。大きく変わった点としては、前回は私が台本を書いていましたが、今回は既成脚本という点です。『対』は私のイメージをつぎはぎするような作品でした。その手法だと瞬間瞬間のエネルギーは出せるのですが、それが連なっていかず最終的な高みに辿り着くことができませんでした。今回の作品では物語が主軸にあるので、物語の持つ連続性により今まで辿り着くことのできなかった段階まで作品が高められています。
今公演の見所を教えてください。
→なんだろう。色々あるんですけど。役者が可愛いです（笑）。あと、仕掛けとかいっぱいありますね。（堀場美貴さん）何が起きるか分からない。予想外の出来事がいっぱい起こります。
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体現帝国 第五回公演『女中たち』
会場：七ツ寺共同スタジオ
日時：2012 年10 月27 日（土）～28 日（日）
出演：櫻井春菜子・佐原優・堀場美貴