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ロフトDEクリスマス『おやすまなさい』

ロフトDEクリスマス『おやすまなさい』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

ナビロフトで毎年クリスマスシーズンに行われており、特に今回は二人芝居で臨むとのことです。

地域密着を目的として、親子で観られる作品を毎年提供している企画で、芝居に接点が無い方々への訴求という面でも非常に意義のある公演になっています。

演劇ファンはもちろんのこと、特に劇場に近い方は大事な方を誘って観劇されてみてはいかがでしょうか。

●小熊ヒデジさん(演出)の話

――ここ数年定着している『ロフトDEクリスマス』の企画意図を改めて教えてください。

小熊ヒデジさん(以下小熊):劇場のやるべき仕事というのは色々あると思うんですけど、例えば地域の文化拠点であったりとか、舞台芸術にとってのプラットフォームであるとか。そして今回のクリスマス公演は、普段あまり演劇を観ない人達が演劇に触れる機会になればと考えています。だから料金も抑えていますし、作品内容も親子とかカップルとか友達同士で足を運んで頂けるようにしています。

――前田司郎さんの戯曲を選ばれた理由や、その特徴等があれば教えてください。

小熊:前田さんの戯曲って無駄話が延々と続くイメージがあって、それが滑稽だったり笑えたりするんですけど、その中にとても鋭い視線を感じるんですね。人とか世界のあり方を冷静に見ている。そういう魅力がある。今回は二人芝居なんですけど、設定が深夜のワンルームマンション。その中で一人は眠りたい、もう一人は眠って欲しくない。一人が眠るともう一人がぽつんと残ってしまう。この戯曲は人の存在の孤独感や、孤独だからこその人の愛おしさ、大切さを思い出させてくれると思います。なのでクリスマスという機会に大事な人と観て頂いて、これまで以上にその人が大切に思えるようになって欲しい。そんな観劇体験になってくれればと考えています。

――最後に見所を教えてください。

小熊:前田さんの戯曲を観る機会って名古屋ではあまり無いと思うので、まずはそれを観て欲しい。あとは二人芝居なので、戯曲や照明とか色々とありますけど、出ずっぱりの二人の俳優を堪能して貰いたいなと思います。

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ロフトDEクリスマス『おやすまなさい』

​作:前田司郎
演出:小熊ヒデジ
会場:ナビロフト
日時:2019年12月19日(金)、21日(土)~22日(日)
出演:森山珠妃(劇団「放電家族」/ツツミナ)、尾國裕子(無所属・新人/ツツミナ)

詳細はこちら
https://naviloft1994.wixsite.com/navi-loft/christmas2019