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阿吽:ミソゲキ2019|くじら座なごや『本日休業―くじらホテルはほぼ満室 番外編―』

阿吽:ミソゲキ2019、A組出演団体のくじら座なごや『本日休業―くじらホテルはほぼ満室 番外編―』、主宰の利藤さんにお話をお伺いしました。

愛媛の劇作家である越智優(おちまさる)さんの作品を上演する演劇ユニット、くじら座なごやさん。現在は東京で活動されていますが、今回は愛媛での稽古もおこなったそうです。

くじら座なごやさんの公式Twitterでも楽しそうな様子が見られますので、ミソゲキ当日どのような作品を観せていただけるのか楽しみです。

●利藤早紀さん(主宰、出演)の話

――今回の見所を教えてください。

利藤早紀さん(以下利藤):物語の見所としては、たったふたりの関係性が時間の経過とともにころころ変化してみえるところです(みえるように頑張ります)。初見のお客さまから観えていることと、そうでないこと、見終わってすべてが明るみにでた時にもう一度観たい!と思ってもらえる物語になっている(したい)と思います。また、「越智優の作品を上演する演劇ユニットくじら座なごや」としては初めて、既成作品ではなく書き下ろしの新作を上演することも見所のひとつです。もともと、2011年、主宰の利藤が高校3年生の時に、越智さんが「四国演劇祭」の演目として書き下ろした作品「くじらホテルはほぼ満室」から、まったくの番外編を利藤が創作し、それを越智さんが大きく潤色することで今回のミソゲキ上演作品をつくっています。もちろん、原作の「くじらホテルはほぼ満室」を全く知らない方にも存分に愉しんでいただける作品となっていると思います。

――稽古場の雰囲気を教えてください。

利藤:基本的に穏やかで和気藹々としています。おもに越智さん、そして東京で演劇活動をおこなっている俳優・大島萌さんの力を借りて、わたしたちの信じる演劇の基本の「き」から学ぶことをテーマに稽古をしています。作品自体が目指すところのどの地点までいけるかはまだ分かりませんが、存分に楽しんでいただきたいです。

――『阿吽』というコンセプトに対して、こだわりポイントを教えてください。

利藤:今回、私(利藤)が作品を書くにあたって、初期はどうしても原作の「くじらホテル」に引っ張られた物語になっていました。しかし、相方ののだまりなの性質と、のだと私の関係が作品に生かせられたと思い、当初から大きく書き直しました(普段作品を書いたりしないのに、なんだか偉そうなことを言ってしまいました)。結果的に、それを読んだ越智さんはしばらく頭を抱えてしまいましたが、のだと利藤の役者としての性質や見え方も踏まえて、作品をとんでもなく大きく潤色してくれました。舞台に立つふたりの性質にとことんこだわって作った作品になっていると思います。

――最後にミソゲキに対する意気込みをどうぞ。

利藤:お祭り騒ぎの2019年年末、どうぞ軽やかな気持ちで劇場にお越しください。くじら座なごやに限らず、すべての上演作品に対して、さまざまな感想を持ち帰っていただけることを楽しみにしています。

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くじら座なごや『本日休業―くじらホテルはほぼ満室 番外編―』

​原作・おおきく潤色・演出サポート:越智優
作・演出:利藤早紀
会場:ナンジャーレ
日時:2019年12月29日(日)15時、30日(月)19時
出演:のだまりな・利藤早紀

詳細はこちら
https://nagoyatrouper.com/misogeki/

[文:宮出貴衣]