ロフトDEクリスマス『いつだって今だもん 〜きのうとあしたのラブストーリー〜』

ロフトDEクリスマス『いつだって今だもん 〜きのうとあしたのラブストーリー〜』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

今年で3年目となるナビロフトのクリスマス公演です。

今年は谷川俊太郎さんの戯曲を上演するということで、谷川さんの言葉の魅力を改めて発見出来る作品になっていると感じました。またそこに小熊さんの演出と魅力的な役者達との相乗効果がどう生まれるのかが楽しみです。

年齢問わず楽しめる公演ですので、特に親子でのご観劇をお勧め致します。

●小熊ヒデジ(演出)さんの話

――今回で3年目ということですが、始められたきっかけを教えてください。

小熊ヒデジさん(以下小熊):ぼくがナビロフトの運営に携わるようになり、ここで色々なプログラムをやっていきたいと思っていまして、ナビロフトは住宅街にありますし、地域の人と共生していきたいなと思ったんです。これまで演劇を観たことがない方とかにその機会が出来るといいなと思い、クリスマスに演劇を観るというプログラムを組みました。だから入場料も安いんです。初年度は色々なアーティストの方、音楽とかダンスとかの出し物をやって、2年目は『悪魔のいるクリスマス』を上演し、今年がこれです。

――今作をここでやろうと思われたきっかけがあれば教えてください。

小熊:去年一度やってるんです。それで面白かったし、凄く奥深いというか、ちょっとその正体をもう少し探ってみたいという思いがあって再演となりました。

――客演の方々はどういう経緯でお呼びされたのでしょうか。

小熊:不動くんは何度かお芝居を観ておりまして、その時の彼の演技がとても良かったので、いつか機会があればと思っていました。わらしべ長者は25年くらい振りじゃないかな、きちんと舞台に立つのは。凄くいい役者さんなんですよ。スタッフと交流があったのでお声掛けしたらやってくれるということになって。今回の目玉ですね。昔から芝居観てる方には是非足を運んで欲しいと思っています。

――特に演出で意識されている部分はありますか。

小熊:谷川さんの台本って簡単じゃないんですよ。とても素敵な本なんだけど、奥深さというか、その辺がだまし絵みたいに隠れていたりするんです。だからといってそれを説明すればいいのかってものでもないので。そういったものも鑑みて、俳優の魅力を谷川さんの言葉に乗せて感じられるといいなと思います。

――今作の見所を教えてください。

小熊:まずは谷川さんの言葉ですよね。紡いでいる言葉が繊細なんだけど力強い。それがお客様に伝わればいいなと。あとは俳優ですね。プロデュース公演になるんですけど、魅力的な俳優が集まりました。また、こちら側の話でありますけれど、俳優やスタッフの出会いの場になるといいなと思っています。

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ロフトDEクリスマス『いつだって今だもん 〜きのうとあしたのラブストーリー〜』

作:谷川俊太郎
演出:小熊ヒデジ
会場:ナビロフト
日時:2018年12月21日(金)~24日(月・祝)
出演:樋口大輔(タツノオトシドコロ)、不動湧心(劇団「放電家族」)、わらしべ長者、利藤早紀(くじら座なごや)、森山珠妃(劇団「放電家族」)、尾國裕子(無所属・新人)

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http://naviloft1994.wixsite.com/navi-loft