パズル星団『星をみた少年』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
これまでに無い人数の出演者ということで、稽古場も賑やかに和気藹々と進められていました。
今回は原作有り、ダンス有り、生演奏有りということで、新しいことづくめの作品のようで、これまでと毛色の違う作品が観られるのではないでしょうか。
同週に公演のある虚構オメガ、劇団わに社とのコラボ企画もあるということなので、合わせて楽しめそうです。
●高倉麻耶さん(作・演出)、かやさん、佐藤亜矢さん(出演)の話
――今作は原作があっての作品ということですが、この作品を選ばれた経緯を教えてください。
高倉麻耶さん(以下高倉):この作品自体は10年前くらいに読んでいて、古本屋でジャケ買いしたんですけど物凄く面白くて。でも調べると『星の王子様』や『はてしない物語』と並び称せられるくらい海外ではよく売れている本なんだそうです。それを凄く残念に思っていて、なんとか知って貰えないかと思ったのが動機です。
――そこから戯曲化することに対し、苦労はありませんでしたか。
高倉:凄くありました。最初は原作に忠実にしようと思ったのですが、文字を目で見る行為と耳に声を届ける行為の違いに凄く戸惑いがありまして。あまりにも固すぎてお客さんに届かないと思いました。それで全部で4回書き直したんですけど、段々ストーリーを変えてしまおうとなってきまして、原作にはないストーリーを主人公のストーリーと並行して進めたら面白いかもしれないと。
――お二人は初舞台ということですが、今回の演出を受けてみての感想を教えてください。
かやさん:色々な演出の方がおられると思うのですが、色々分かりやすく伝えて貰っていますし、この場面で何を考えているのかすんなり入ってきます。
佐藤亜矢さん:稽古で皆で集まって作っていくのは初めてなんですけど、凄く楽しいです。
――今作の見所を教えてください。
高倉:演劇とコンテンポラリーダンスのコラボレーションであり、生演奏も入ります。また、ダンスは役者が踊るのですが、演劇とダンスをどうミックスするのか、楽しいクリエーションをしています。ダンスは服部哲郎さんに指導して貰っているのですが、演出のアドバイスも貰ったりしています。これまではどうしてもわたしの主観に偏りがちだったんですけど、今回は色々な目が入っているので、そこを楽しんで頂ければと思います。
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パズル星団『星をみた少年』
作・演出:高倉麻耶
振付・ダンス指導:服部哲郎(afterimage/archaiclightbody)
即興演奏:”ダイオン”小林
会場:七ツ寺共同スタジオ
日時:2018年9月21日(金)~23日(日)
出演:井川雅人、高倉麻耶、玉川裕士(以上パズル星団)、大森拓哉(ブリッジプロモーション)、かや、呉竹みのり(劇団WonderParty)、小林大輝 、佐藤亜矢、島田あゆみ、美鈴みかん(巣山プロ)、若様、神原ゆかり