虚構オメガ『止まぬ雨』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
今回は第10回公演ということで、これまで以上に豪華な出演陣が揃っているようです。
虚構オメガは哲学的な内容を含んだ作品を作ることが多いのですが、今回は特にその傾向が強いようです。ただ、その辺も分かりやすくするようかなり意識して作っているとのことです。
また、色々な割引や連動企画もあるそうなので、そちらも必見です。
●長谷川公次郎さん(作・演出)の話
――今作を書こうと思ったきっかけを教えてください。
長谷川公次郎さん(以下長谷川):元々この本は4〜5年くらい前に書かれた本で、そこから日の目を見る機会がなかなかなかったのですが、次回公演で何かないかと思っていた時にこれを思い出しました。ただアイデア自体は面白いですが、戯曲としてどうも拙かったので、何度もリライトした上で使うことにしました。また、どれだけ文明が発達しても人間そのものを変えることが出来ないので、その部分を人類はどう対処していくのか、その辺をクローズアップしたいと思いました。設定は近未来ですが、内容はかなり泥臭いです。
――今回出演陣が豪華ですが、意図して集められたのでしょうか。
長谷川:基本は役に合う人をということで打診していますが、『お願いしたいけどきっと忙しいから難しいだろうな』という方々が次々とスケジュールの都合を付けてくださり、気付いたらこんな座組になっていました。技術面はもちろん、人間性も素晴らしい方々で本当に助かっています。
――演出面で気を付けていることはありますか。
長谷川:今回は哲学的な部分も含んでいたりして少々難しい内容になっているので、それを補完出来るよう、とにかく分かりやすく作ることを心掛けています。また、芝居の土台となる身体についても改めて見直しながら演出しています。
――今作の見所を教えてください。
長谷川:俳優をまず観て頂きたいと思っています。それと特殊な演出をいくつか用意していますので、その辺も楽しみにして頂きたいと考えています。第10回公演という事はほとんど意識していませんが、結果的にふさわしい作品にはなっているかと思います。
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虚構オメガ『止まぬ雨』
作・演出:長谷川公次郎
会場:ナビロフト
日時:2018年2月21日(金)~23日(日)
出演:宮出貴衣、菅沼了、浅井千寿代(劇団わに社)、稲垣僚祐(フリー)、おにぎりばくばく丸(上田勇介)、台越竜太郎(風土の端のスクルット)、西尾武(妄烈キネマレコード)、利藤早紀(くじら座なごや)
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