うぬぼれみのかさご『笑える』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
元々お笑い芸人出身の方が多数おられる団体ということもあり、ひたすら笑いに特化した作品を作られているようです。
稽古は意外と穏やかにテンポや動きを丁寧に作り上げている印象で、まるで職人のようでした。
タイトル通り笑えます。特にお笑い好きな方にお勧めです。
●ツギハギ果実さん（作・演出）の話
――普段どのような公演をされているのでしょうか。
ツギハギ果実さん（以下ツギハギ）：メインはお笑いですね。笑いを徹底的にやっていく感じです。あと社会人が多いので、稽古日数少なく本番しっかり。稽古の日は稽古の事だけをやる。そういうスタイルを取らせて貰っています。本公演はまだ2回目ですが今の所はちゃんとやれていますので、社会人の方でもやりやすい団体だと思います。いまメンバーは5人なんですが、この5人がいればなんとかなる。本番日に何かあっても臨機応変に対応出来ます。
――アドリブが多い印象があるのですが、どのような作り方をされているのでしょうか。
ツギハギ：格好付けになるかもしれませんが、アドリブは無いんです。稽古で出たアドリブを精査する作業はしています。ぼくの考えだと、リアルな空気感が一番笑えると思うんです。生の空気感じゃないと笑えない。台詞を染み込ませて、いかに自分が発しているかのようにして貰わないと面白くないんで。
――演出上で意識されていることがあれば教えてください。
ツギハギ：お芝居はよく分からないんですが、お笑いは間が一番重要だと思うので。映画じゃなくて生モノなので、そこに対応出来るように。今回は客演さんも結構おられますので、ぼくらの稽古を組み込んで貰った上で、何かミスがあってもそれを笑いに変えられるような、地肩というか、こうやったら笑いが取れるというような発端。最初の部分を掴んで貰いたいなと思ってます。まだ稽古段階なのでどうやったらウケるのか全く分からない状態だと思うのですが、ぼくの中ではここでウケるというのは大体分かるので、ここでこうやったらいいんだというものを持ち帰って欲しいです。
――今公演の見所を教えてください。
ツギハギ：元々お笑い芸人をやってたんですが、名古屋の劇団さんでここまで笑いを追求している所はあまり無いと思うので、コント集団として何かやれたらいいなと思っています。ぼくら軽い集団なので、興味がある方は声掛けて貰えれば当日でも出られます（笑）。笑いに興味がある方は是非足を運んでみてください。
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うぬぼれみのかさご『笑える』
作・演出：ツギハギ果実
会場：ナンジャーレ
日時：2018年6月10日（日）
出演：大上羽純（フリー）、さとうあやな（劇団「放電家族」）、中西崚太（劇団わに社）、はちごー（フリー）、川井ケージ（劇団わに社）、ホーリー、ふくしま、にしかわまさのり、まさる