名古屋外国語/学芸大学劇団さる『ハッピーハロウィン in Summer』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
劇団さるは今年、新入団員を多く迎え、1年生・2年生で21名で活動しており、一人一人が個性豊かで大変賑やかな稽古場でした。
今回の作品は、その劇団さるの賑やかさを大いに伝えられる作品になっているのではないかと思いました。
●大西夏希さん(作・演出)、大西舞香さん(出演)の話
ーー今回の脚本で苦労した点はありますか。
大西夏希さん(以下大西夏):唐突にキャラクターが増えたことや唐突にキャラクターが減ったことですね。脚本は役者がやってるところを思い浮かべながら書いているので、キャストが多い分、それぞれの個性も考えながらキャラクターを被らないようにするのが難しかったですね。脚本を書き始める時に、この世界じゃない住人をリアルに出してみたくて、ハロウィンやりたい、ハロウィンやりたいってずっと思ってたけど、8月に公演だし、どうしようとも思いました。だから、『ハッピーハロウィン in Summer』っていう作品になったんです。
ーー今回の作品の演出で工夫したところなどありますか。
大西夏:ハロウィンにはこの世界に存在しない住人が出てくるわけだから、客席との壁をなくすように、同じ世界でやっている物語なんですよって感じに見せられるように工夫しました。客席との距離が近くなるように。
ーー今回の作品は今までの劇団さるとはここは違うというところはありますか。
大西舞香さん(以下大西舞):私は、有難いことに去年の夏公演、冬公演と出演させていただけてるんだけど、自分自身のことでいうなら、今回初めて生きている役をやることですかね。そして究極に強い役(笑)。今までは、幽霊みたいにその場には存在していない役ばっかりだったから。そして、毎回のごとく長台詞が多いですね。
大西舞:初めどういう役やりたいかをキャストに聞いた時、生きてる役がいいって言ってたもんね(笑)。今回の作品は、完全にコメディー路線に突っ走った新しいさるの姿が観れると思います。結構、体を激しく動かすシーンも多いし。
ーーでは最後にみなさんに一言お願いします。
大西舞:今公演はアクションシーンもあるので、アザとお友達にならないように頑張る。去年の夏公演も冬公演もアザをたくさん作ってしまったから、今公演こそはアザのない姿でみなさんとお会いしたいと思います。
大西夏:とにかく役者が楽しそうにやってるところを是非観て欲しいです。あとすごい動くところも(笑)。夏の暑い中、熱い劇を観て、余計暑くなってください。役者も暑い中頑張ってるんで。皆様のお越しをお待ちしております。
大西夏・大西舞:みなさん、見に来てください!
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名古屋外国語/学芸大学劇団さる『ハッピーハロウィン in Summer』
会場:G/PIT
日時:2016年8月5日(金)〜7日(日)
詳細はこちら
http://gekidannsaru.hide-yoshi.net/
[写真・文:片岡史織]