ISP-isp『蜜柑』の稽古場にお邪魔させていただきました。
今回は主宰である澤村一間さんの一人芝居ということでどんな稽古場なのかわくわくしながら伺ったところ、入った瞬間立派な音響機材が。調度レコーディングをはじめられるところでした。
澤村一間さんの美声を堪能させていただきつつ、その後は録音した音を流しながら台詞の読み合わせなどをされていました。
今回は文学作品を取り扱うということで、独特な空気感に注目です。
●澤村一間さん(作・演出)のお話
今回のお芝居の雰囲気やイメージをネタバレにならない程度に教えてください。
→見終わった後に、ほっこりとした温かい気持ちになってもらえればと思います。
作品の見所を教えてください。
→今回取り扱うのは元々芥川龍之介が大正7年に書いた、93年前の『蜜柑』という作品ですが、原作を読んでいて思ったのは、現代人と似たような感性の作品だなということでした。90年以上前と今とをつなぐ話だと思っています。一人の現代を生きる男に焦点を当てつつ、芥川の作品を上演したいです。
稽古場の雰囲気はどうですか?
→ミソゲキ参加10団体の中で一番淡々としていると思います。
今年の座組みでお正月を過ごすなら何をしたいですか?
→新年会という名のミソゲキの打ち上げを3日間くらいしたいです。
皆様へ一言お願いします。
→僕もそうだったんですが、今まで文学作品をあまり読んでこなかった人が多いと思うんです。今回の作品をきっかけに演劇を通じて文学作品をやるのも見るのも面白いということを感じてもらえれば嬉しいです。
[写真・文:宮出貴衣(虚構オメガ)]