シアターUNA!『I殺人事件』の稽古場にお邪魔させて頂きました。
この日は衣装合わせや舞台美術の打ち合わせ等、本番に向けて色々な確認を行っておりました。
実際の稽古では同じシーンを何度も繰り返していましたが、丁寧に役者さんに接する舟橋さんの姿がとても印象的でした。
今回は3年振りの本公演とのことです。この3年でどのような経験を積まれ、作品に反映されているのか興味深いです。
●舟橋”委員長”慶子さん(作・演出)、高橋七海さん、赤井千晴さん(出演)の話
――今回の作品を書こうと思ったきっかけを教えてください。
舟橋”委員長”慶子さん(以下舟橋):最近小学校の同窓会に20年ぐらい振りに行ったのですが、それがとっても楽しかったので、小学生時代のことを思い出したいなというのがあって。あと、そういう子供の頃の秘密を抱えた人が大人になって話をするっていうのを書いてみたかったので。
――このキャストを選んだ理由を教えてください。
舟橋:ご縁ですね(笑)。わたしは一人劇団なので、俳優さんは客演をお願いしなきゃいけないんですけど、一緒にやりたいなという人がいたらすぐお願いします。あとは自分の中のキャラクターに合っているか。
――演出上で意識していること、やってみたいことがあれば教えてください。
舟橋:会話劇なので、大体60分くらいになる予定なんですけど、1分足りとも飽きさせないようにしたいなと思っています。小屋も一体感が味わえる所なので、芝居の緊張感を味わって貰えればと思います。
――舟橋さんの演出を受けてみて、演出の特徴等があれば教えてください。
赤井千晴さん(以下赤井):映像というか画が委員長さんの中で結構出来ていて、その画に近づけたいのかなと勝手に思っています。ビジョンがはっきりしていて分かりやすいですね。台本もト書きで風景描写がしっかり出来ているので、役者としても動きやすいです。
高橋七海さん(以下高橋):具体的で分かりやすいです。ありがたいです。
――演じる上で気を付けていることはありますか。
高橋:自信を持ってやっていきたいと思っています。
赤井:3役くらい今回やるんですけど、年齢幅が結構あるのでメリハリを持ってやりたいです。委員長さんの画に近いキャラクターになれればと思います。
――作品の見所を教えてください。
舟橋:それぞれの役者さんが他の劇団では絶対にやらないようなことをうちでやって欲しいと思っているので、「『I殺人事件』のあれはあの人だったんだ」って思って貰えるような、格好良いお芝居にしたいと思います。
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シアターUNA!『I殺人事件』
作・演出:舟橋”委員長”慶子
会場:小劇場PICO
日時:2014年12月12日(金)〜14日(日)
出演:高橋七海(フリー)・玉田雅哉(南山大学演劇部「HI-SECO」企画・牛乳地獄)・赤井千晴(フリー)