劇団B級遊撃隊『カレー屋の女~B級改訂版~』の稽古場を見学させていただきました。
佃さんと神谷さんが稽古場入りしてすぐ台詞の掛け合いの練習をしていたのですが、それが普段の会話なのか芝居中の台詞なのか、横で聞いていても分からないことがあって、あまりに自然体な台詞回しに驚かされました。
そして稽古が始まり、この日の稽古は同じシーンをひたすら繰り返していましたが、約3時間、全く同じシーンを観ているにも関わらず、飽きることなく観られました。単純に話の面白さということもあると思いますが、同じシーンを繰り返して少しづつ積み上げていくような形の稽古の中にも、時折演出が見事にハマって格段に面白くなる瞬間があり、それを見ているのがとても楽しかったです。
一部しか観ていませんが、まるで2日目のカレーのようなドロドロとした芝居。展開が気になって仕方ありません。
●佃典彦さん(作・出演)の話
『カレー屋の女』は女性ばかりが出演する芝居として書かれたもので、これまで女性役をすることはあまりありませんでしたが、今回は自分も女性として出演します。今公演では神谷も出演するので、久し振りにコンビでの芝居を見せられたらと思っています。
●神谷尚吾さん(演出・出演)の話
ここしばらくは「言葉にできない言葉」に興味を持っています。心をどう出していくか。今回は心理劇だと思うので、どうやったらそれが出来るかを考えながら演出しています。点ではなく、線。シーンとして、流れとしてそれを表現できたらと考えています。
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劇団B級遊撃隊『カレー屋の女~B級改訂版~』
作:佃典彦 演出:神谷尚吾
愛知県芸術劇場小ホール
2010年 6月11日(金)~13日(日)