投稿者「名古屋演劇アーカイブ」のアーカイブ

村上差斗志 さん

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はじめまして~。
福岡を拠点に活動している劇団「14+(フォーティーンプラス)」で制作を担当している、
村上差斗志と申します。
よろしくお願いします!

まずは簡単に自己紹介を。

14+は2008年に「劇団爆走蝸牛」という名前で旗揚げしました。
2009年には福岡市文化芸術振興財団が主催する創作コンペティションで最優秀作品賞を受賞。
その後も順調に公演を重ね、2012年には東京、福岡、宮崎をツアー公演で回りました。
2013年に、初の海外公演となる韓国公演を行い、以後、韓国の劇団との交流が続いています。

今年、2014年は、第13回公演『ゾンビの瘡蓋―SCAB OF THE DEAD』に、韓国から俳優を招いてキャスティング。
また、佐世保の「劇団HIT!STAGE」さんとの合同公演『血の家』を韓国で上演しました。
(この作品は2015年に「こまばアゴラ劇場」での上演が決まっている他、佐世保でも上演予定ですので、お近くの方はぜひ観に来て下さい!)

さらに今月も、14+が主要メンバーとなって創作し、韓国の俳優と共演した『パダパダ/波の少女』の韓国・釜山公演を行ったばかりです。

この作品は、第5回福岡アジア美術トリエンナーレ(9月6日〜11月30日)におけるWATAGATA福岡釜山アートネットワーク(http://watagatainfo.wordpress.com/)による出品作品で、絵画、ぬいぐるみ、ARG(実空間ゲーム)、スライドショーと、テーマやメッセージが一部シンクロさせて創られました。

他のジャンルのアーティストの方と交流しつつ創作していく過程は、慣れない部分もありつつも、やはり刺激的で、ミーティングの度にワクワクしました。

もちろん、稽古場もワクワクの連続です。
韓国の俳優は、パワフルで面白い!
それでいて演劇の教育をしっかり受けている俳優が多いので、理論もしっかりしていたり、細かい演技も巧みだったりして、学ぶところが大きいです。

他のジャンルのアーティストや、海外の演劇人との交流は楽しいし、お互い違う文脈から刺激を受けて、新しい表現が生まれる可能性を秘めています。
これは今後も続けて、拡げていきたいです。

特に釜山は、福岡から高速船で2時間55分の距離。
街で買い物をすれば、日本語を話せる人も多いし、看板や食堂のメニューも日本語で書かれてたりして、その空気感と共に、海外でありながら、共通の文化を持つ街でもあるなぁと実感します。

福岡から全国に文化を発信していくとき、韓国との交流は、重要なコンテンツなんじゃないかと思う今日このごろです。

えっと、黒﨑さんから頂いた質問は「これは向いてないなと思うものはなんですか?」でした。
・・・答えは「制作」ですかね(汗)。
なんでしょう、やればやるほどですね、僕がイメージする、制作者が持つべくいろんなスキルを、ことごとく自分が持っていない気がして、「はぁ~俺、向いてないわ~」と思う日々です。

でもそんな自分が一応なりとも劇団の制作をやっているのは、いろいろと協力してくれる主宰や、劇団員のおかげだと思います。
ありがたい。

あと、制作って、大変なことも多いけど、どこかゲームみたいな楽しさもありますよね。
RPGとか育成ゲームみたいな。
僕、昔はドラクエとか大好きだったのに、制作やるようになってから、全くゲームやらなくなりました。
きっとリアルで充分やってるから、フィクションに触手が伸びないってことかなと。

さて、バトンですが、福岡県が続いたので、次はお隣の県へ。
僕がバトンをお渡しするのは、九州を代表する劇団の1つ「劇団きらら」の制作を務める古殿万利子さんです。
古殿さんは、僕に欠けてる制作者のスキルをきっと沢山持ってらっしゃる方で、あんな風に心くばりができる人になりたいなぁと思う憧れの人です。

そんな古殿さんへの質問ですが、「制作として、一番心がけていることは何ですか?」
それともう1つ、「熊本でオススメのラーメン屋さんを教えて下さい。」

どうぞよろしくお願いしまーす!