投稿者「名古屋演劇アーカイブ」のアーカイブ

松野尾亮 さん

正直、今、ビビッています。

「あの方も、この方も!ああ、よくお名前を拝見する方まで!」
お名前を見るだけで緊張する様な制作者の皆様からのバトンを、
ひょんなことから受け取ってしまい、茫然としております。

はじめまして、福岡の劇団・万能グローブガラパゴスダイナモスの松野尾です。
こうして私がバトンを受け取っていることでお察しの方もいらっしゃるかもしれません。

この劇団は今、制作が不在なのです。

じゃあ、一体お前は何なんだという話ですが、
2005年の劇団結成以来、作・演出・役者と出たがり欲張りな日々を過ごし、
5年前に一度劇団を離れ、東京で芸能マネージャーとして働いておりました。
そして昨年、マネージメント面のバックアップをすべく劇団に復帰し、
結成15周年も迎え「さあ、これから面白くなるぞ」というタイミングで、
コロナ禍による札幌公演中止。
時を同じくして制作が転職を機に劇団を一時離れることに。

完全にストップしてしまった劇団の活動。
なんだかよくわからないが、どうやら申請できるっぽい助成金・支援金etc…

誰かが動かねば。
そんな思いで、過去の資料をかき集め、電卓をパチパチはじき、
時にこのバトンを繋いでくれたゴジゲンの半田さんに相談したりしながら、
制作の代打としてバッターボックスに何とかぎりぎり立っている。
というのがガラパと私の現在です。
※勿論、他のメンバーも分業で一緒に戦ってくれています!

制作業務の大半は作業としては誰でも出来てしまう、
否、正確には“出来ている気になれてしまう”事が多く、
今のガラパの様に分業でしのいでいたり、
時には残念ながら軽視されてしまったりと、
中々その専門性に気づけない、或いは気づけていても担い手がいない、
というケースが多いように感じています。

しかし、今、様々な企画書・申請書を作成していて思うのです。
コロナ禍、アフターコロナの演劇を救う鍵を握るのは、
間違いなく制作だと。

勿論、最終的には作家や演出家が何を描き、創るのかに拠るところが大きいのでしょう。
けれど、公演を実現させることさえも困難になりつつある今、
制作の方々が作る企画書・予算書・申請書こそが、
これまで以上に大きな“はじめの一歩”になると思うのです。

このブログに名前を連ねる制作者の皆様に、
心からのリスペクトとエールを捧げます!

本当は私程度の経験で制作と名乗るのが申し訳なく、
このバトンも受け取るのも迷ったのですが、
どうしても制作の皆様に感謝と敬意とエールを届けたく、
あと、半田さんには先日相談に乗ってもらったお礼で
ビールをごちそうすることになっていたので、
ビールよりブログ、
ということで未熟ながら、お邪魔させていただきました。

あ、質問!
「博多に来たら行くべきラーメン屋」
これはもうほんっと星の数ほどあるんですが、
せっかくなので屋台で。
天神北の辺りにある屋台・ともちゃん。
あっさりめのラーメンは勿論、焼き鳥やおでんも秀逸!
一見さんにも優しい(たぶん)ので、
福岡にお越しの際はぜひぜひ。

さて、次のバトンをお渡しする方をご紹介します。
福岡の制作者団体Q’s Linkの橋本理沙さんです。
実はガラパの二代前の制作者さんで、
当時は橋本さんのおかげで色々な景色を見せてもらいました。
作品や座組への愛情で橋本さんに敵う人はそうそういないんじゃないかと思います。
あとよく笑う。
ガラパの様なコメディ劇団にはうってつけの方です。
そんな橋本さん、最近お会いしてないので、
「元気ですかー?」というメッセージも込めてバトンをお渡しします。

橋本さんへの質問は、
「今、制作者として一番欲しい物」です。
お金以外で宜しくお願いします!