リジッター企画『2016年版 あるオト、あるヒカリ、あるカラダ、あるコトバ、あるミライ、そのタもろもろ、の、あるケシキ』

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リジッター企画『2016年版 あるオト、あるヒカリ、あるカラダ、あるコトバ、あるミライ、そのタもろもろ、の、あるケシキ』の小屋入りにお邪魔させて頂きました。

名古屋初公演ということですが、実はその何人かは以前岐阜や名古屋で演劇活動をしていたそうです。そこから東京でユニットを結成し、現在2000人という集客を誇る演劇団体にまでなったとのことです。

名古屋を盛り上げたいということで、今回は複数都市ツアーではなく、名古屋単独の公演としてやって来ている所をみるとその本気度が伺えます。

彼らの凱旋公演、是非足をお運びください。

●馬渕史香さん(主宰)、中島庸介さん(作・演出)の話

――今回名古屋で公演をすることになったきっかけはありますか。

中島庸介さん(以下中島):元々ぼくは岐阜で劇団をやっておりまして、岐阜や名古屋で活動していたんですけれど、東京でお芝居やる機会が増えてきて。でもいつか名古屋でまたやろうと思っていたんです。ナンジャーレもぼくの先輩劇団の方が作ったものなので、自然とこの劇場でやりたいなと思っていました。

馬渕史香さん(以下馬渕):ちょうどタイミングも合って。

中島:当時は『劇団ちQぎ』という劇団で脚本演出をやっていて、その時に主宰の馬渕も劇団に居て。照明の若原もそうですし。5年くらい活動していました。

――そこから皆さんで上京されたのでしょうか。

中島:それがまたバラバラで。東京の大学に馬渕が合格して、時々こちらに帰って来ては芝居をやるみたいな感じだったんですが、そのうち馬渕が東京でやりたい演劇が無いってなって。それで一緒にやろうという話になりました。一度だけの企画のつもりでやったんですけど、一度やったら楽しかったので。やり甲斐が出来ました。

――リジッター企画としては名古屋初公演ということですが、普段どのようなお芝居をされているのでしょうか。

中島:基本的には音楽とか台詞のテンポとかで見せていきます。野田秀樹さんの影響が凄く強かったので、実際の出来事や、実在の人物をモデルにファンタジーと織り交ぜて、言葉遊びを取り入れたりしながら作品にしています。最近ではオリジナル曲を使ったり、メンバーに身体演出の森脇洋平がいるので、ダンスを踊ったりとか。ブラックファンタジーのエンターテイメントみたいな感じです。ただ、今回は短編集で現実チックな要素が多いですね。会話劇とか。ですけど、音楽やダンスの要素もふんだんにあります。

――今公演の特徴があれば教えてください。

馬渕:4つの短編なんですけど、色々な形の愛を描いた作品で、2013年に書かれ、これまでに2回東京でやりました。今回は初めて名古屋でやるということで、キャッチーなものを持っていきたいなと思ってこの作品を選びました。

――全作『愛』がテーマになっているんですね。

中島:はい。元々遊眠社時代の野田さんが好きでアングラ要素が強かったので、なにかキャッチーなものを書ければいいなと試みた作品です。良い意味で多くの方に喜んで頂ける作品かなと思います。

――最後に見所やお客様に向けて一言お願いします。

中島:恋人であったり友情であったり家族であったり、色んな愛情というのが世の中に存在すると思うんですけど、どれも共感出来るお話になっています。また、一番最後のラストシーンではリジッター企画が得意とするリズムに合わせた音ハメの言葉の畳み掛けがありまして。それを観て頂くだけでもリジッター企画の必殺技みたいなものが分かると思うので。6〜7年東京で活動していたので、向こうで学んだこともふんだんに。当時とぼくの作風が違っているので、昔ぼくの作品を観て頂いた方にも。もちろん初めての方にも楽しめます。名古屋公演ってそうそう出来る訳ではないので、せっかくなら観て頂きたいと思います。是非、よろしくお願いします。

馬渕:あとは名古屋を盛り上げられたらいいですね。今回2〜3割が東京から来て頂けるので。名古屋の魅力を知って貰えたらと思います。

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リジッター企画『2016年版 あるオト、あるヒカリ、あるカラダ、あるコトバ、あるミライ、そのタもろもろ、の、あるケシキ』

作・演出:中島庸介
会場:ナンジャーレ
日時:2016年7月27日(水)〜31日(日)
出演:馬渕史香、森脇洋平、斉藤ゆき、鈴木啓司、安藤尚之(以上、リジッター企画)、渡邉とかげ(クロムモリブデン)、榊菜津美(アマヤドリ)、武川優子(電動夏子安置システム)、鈴木研(第27班)、野中ななみ
アフターイベント:中島庸介(リジッター企画)、真嶋一歌(リジッター企画)

詳細はこちら
http://legiter-9.info/