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マイヤ『外科室』

マイヤ『外科室』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

朗読公演ということでひたすら読む稽古をされていましたが、熟練の役者が揃っているだけあって、皆さんとても素敵な声で聞き惚れてしまう程でした。

同じ箇所を絶妙にニュアンス調整しながらひたすら繰り返す作業をされており、その辺にプロの凄みを感じることが出来ました。

上質な朗読が楽しめそうです。
朗読のファンにも泉鏡花のファンにもお勧めの公演です。

●ナオスケさん(制作協力)の話

――初めての取材ですので、マイヤがどのような団体か教えてください。

ナオスケさん(以下ナオスケ):去年の3月にHITOMIホールで一度公演をしていて、今回で2回目になります。朗読を中心にしていて、今回は出演者を『読み人』と記載しています。

――ナオスケさんから見て、この作品の魅力はどの辺にありますか。

ナオスケ:泉鏡花の作品ということで、この本をどう表現してくれるんだろうと興味を持たれる方は多いのではないかと思います。初めての方でも楽しめますが、読んでおられるとより楽しめます。自分の読んだ感じと、朗読の世界観の違いを楽しんで貰えればと思います。

●北村ふみさん(出演)の話

――今回『外科室』という作品を選ばれた理由を教えてください。

北村ふみさん(以下北村):共演の榊原さんから「外科室」をご紹介いただき、とても魅力的だったのでこの作品にきめました。

――朗読で意識されている所、それと面白い所、難しい所を教えてください。

北村:その作品性を重んじ、さらに自分の感性を通した表現をすることを心掛けています。難しいのは、作品に負けていると感じたときです。読んでも読んでも、作品に近付けないときが苦しいです。それを乗り越えたとき、お客様に何かが伝わるのだと信じ、努力を続けます。面白いところは、同じ作品を朗読しても、読み手の個性や人生観で、表現が違ってくる。正解がないところが、朗読の魅力ですね。

――今作の見所を教えてください。

北村:大人の凄まじいほどの「純愛」でしょうか。それは「愛」なのか、「業」なのか。よく、吉永小百合は誰がやるのですか?と質問されるのですが、誰もやりませんし、また、出来ません(笑)。私たちの「リーディングシアター」をお楽しみください。

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マイヤ『外科室』

会場:損保ジャパン日本興亜人形劇場ひまわりホール
日時:2018年9月28日(金)~9月29日(土)
読み人:北村ふみ、真木くみ子、榊原忠美
演奏:熊谷祥子(バイオリン)