はじめまして。
福岡県北九州市にある北九州芸術劇場で制作をしています。黒﨑あかねです。
北九州市は1963年に門司・小倉・若松・八幡・戸畑の旧5市が対等合併してできた街です。海も山も街も工場も、そして人もほどよく近くて居心地の良い街です。
私が働いている北九州芸術劇場は2003年にオープンし、「創る」「観る」「育つ」をコンセプトに創造事業・普及事業・鑑賞事業に取り組んでいます。主に作品を創る創造事業を担当し、市民の方と創る市民参加企画や劇場プロデュースなどの公演に携わってきました。
さて、鄭さんからの質問は「制作者ってなんですか?」でした。
私は1998年から2003年まで北九州市を拠点とする劇団「飛ぶ劇場」の劇団員でした。劇団にいた頃は好きな劇団が公演を実現するために私にできることが制作のお手伝いでした。当時はどんな仕事をする人なのかよくわかっていなかったので制作は事務的な雑用ばかりの印象がありました。しかし平田オリザ氏の講座などに参加していく中で制作に興味を持つようになりました。
劇場で市民の方と一緒に作品創りをしていくなかで、印象に残っている言葉があります。
北九州芸術劇場、企画・製作の作品に出演された市民の方がおっしゃっていた「演劇はそれぞれの人が自分らしいやり方でポジティブなエネルギーを社会に発信することができる最高のこと」という言葉です。
私にとってその、自分らしいやり方が制作なのかなと思います。
芸術の秋、北九州芸術劇場でも公演は目白押しです。
沢山ある公演の中で私がおススメするのは“キタキュー小劇場コレクション”です。
注目の劇団公演が満載です。贅沢な2ヶ月です。
お得な割引チケットもありますので、この機会に新しい劇団の公演もご覧になってみてください!!
チラシはこちらでもご覧になれます↓
http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/event/2014/images/kitacolle2014.pdf
また今年私が担当している“シアラボCafe2014”では期間限定の劇団員を募集しています。
現在進行している戯曲講座の中で生まれた作品をCaféにてリーディング上演します。
http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/entry/2014/1130cafe.html
一緒に作品を創るメンバー(役者・スタッフ共に)を募集しています。こちらもぜひ!!
そして、私がリレーバトンをお渡しするのは10月4日まで北九州芸術劇場プロデュース「≪不思議な国のアリスの≫帽子屋さんのお茶の会」でご一緒していた村上差斗志さんです。
村上さんは福岡市を拠点に活動している14+(フォーティーンプラス)の俳優さんであり、制作、そして個人企画の“村上企画”では演出もされているなんとも多才な方です。
村上さんとご一緒する時は北九州芸術劇場の企画にご出演いただくことが多いのですが、いつも誠実にコミュニケーションをとってくださるので、とにかく頼りにしています。
「≪不思議な国のアリスの≫帽子屋さんのお茶の会」では村上さんはお茶会を開く帽子屋さん役でご出演しています。北九州公演は終了しましたが、来年の3月21日(土・祝)・22日(日)には東京公演(@あうるすぽっと)もあります。別役実さんの戯曲をコンドルズの近藤良平さんが演出、さらに美術も担い、なんとご出演もされています。また演奏にはストライクの吉田トオルさんをお迎えして生演奏もある、演劇×ダンス×音楽の公演です。
あと、村上さんが役者をされる時に醸しだす独特の雰囲気は見逃せません。
そんな多才な村上さんへの質問は「これは向いてないなと思うものはなんですか?」です。
よろしくお願いします。