映画『おいしい給食 炎の修学旅行』の綾部真弥監督と主演の市原隼人さんが登壇した名古屋での舞台挨拶の模様を取材させて頂きました。
本作は2019年から開始された、給食の美味しい食べ方を巡って生徒と激闘する様子が描かれる大人気のシリーズです。
昭和から始まった本シリーズは平成に入り、日本の教育についても色々考えさせられる作品となっていますが、それらも市原隼人さん演じる甘利田先生があってのものだと思います。
そんな市原隼人さんは、登場からいきなり本作の各シーンを演じるという大サービスで会場は大盛り上がりとなりました。質疑応答や写真撮影等、あっという間の舞台挨拶でしたが、一部抜粋してリポートします。
舞台挨拶リポート
――今回、ご当地のものを沢山食べられたと思うんですけど、何が一番美味しかったですか。
市原隼人さん(以下市原):ご当地のものの中ではわんこそばが凄く美味しかったです。また、お店のご好意で、撮影が終わっても子ども達が満足するまで(わんこそばを)やりましょうとおっしゃってくださって。僕はお店の下で撮影しなければいけないので降りたんですけど、子ども達が笑顔で笑ってる姿を見られて僕は本当に幸せものです。
綾部真弥監督(以下綾部):僕はせんべい汁ですかね、僕はせんべい汁を舐めてたんですよ。せんべいが入ってるだけじゃねえかと思ってたんですけど、全然違うんですよ。せんべい汁用のせんべいが入ってるんです。あのクタクタ感と歯触りが最高でした。
――最後にご挨拶をお願いします。
綾部:市原くんがよく言われるように、観て頂いた方が元気になる映画、それが一番嬉しい褒め言葉です。今日はご家族の方も沢山来て頂いていますが、僕は幼稚園、小学生の時に母親と観た映画、それが原体験となっています。映画館って、皆で笑ったり泣いたり、凄く楽しい場所。そうやって映画館を素敵に思って貰えると、20年後30年後も映画が続いていくと思っております。特に子ども達、若い人達に映画館に通って頂けると嬉しいです。そのきっかけが『おいしい給食』であると嬉しいなと思っております。
市原:シーズン1からずっと変わらないんですけど、甘利田先生は色々なものに振り回され、滑稽な姿を見せながらも、好きなものを好きと胸を張って人生を謳歌し続ける。その姿を見て活力にして貰えたらと思います。そしていつでもどこでも中立であって、相手が中学生であっても素直に負けを認められるような、そんな強さが素敵だなといつも思っています。舞台は1984年から始まって本作が1991年、平成に入っていくんですけど、いま日本人が忘れかけているような古き良い所が入っています。どこまでも人道的で、人間愛に溢れる世の中が素敵だなといつどんな時も思っています。『おいしい給食』は、本当に子どものように大事に大事に作ってきました。その場その場で出来る全てを尽くし、お客様の為に作って参りました。作品を観ていただければ、それはお客様のものになります。どうかこれからも、心の端っこでいいので、この作品を末長く可愛がって頂けたら幸いです。
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『おいしい給食 炎の修学旅行』
2025年10月24日(金)ミッドランドスクエア シネマ、センチュリーシネマほか全国公開
出演:市原隼人 武田玲奈 田澤泰粋 栄信 田中佐季 片桐仁
いとうまい子 赤座美代子 六平直政 高畑淳子 小堺一機
監督:綾部真弥
企画・脚本:永森裕二 プロデューサー:岩淵 規
配給:AMG エンタテインメント 2025年/日本/114 分
©2025「おいしい給食」製作委員会