あなざ事情団×名古屋演劇教室『わたなべなおこワークショップ』

東京の『あなざ事情団』で演出をされているわたなべなおこさんのワークショップ。初心者コースの見学と、経験者コースに参加させていただきました。

まずは簡単に自分の名前の紹介と、その名前に合わせて特定の動きをそれぞれ考えます。これがこのワークショップの土台となります。それを全員分覚えた後、動きを何人かで合体させたり、ストーリーを加えたりしていきます。

そして最終的にはわたなべさんの芝居の特徴である『レクリエーション演劇』へと繋がっていきます。これまでやってきたことに加え、小さな四角の舞台の中でお客さんを絡めて演じていきます。なにが起こるか分からないので、やる度に発見があり、参加者は常に爆笑の連続でした。しかし、これを劇場にあげる場合には、役者は特に臨機応変さが必要とされると感じました。誰でも出来る反面、奥が深く、技術力、人間力が必要とされる演劇の形だと思います。

また、わたなべさんのワークショップの特徴的なのは、お題を与えた上で、あとはそれぞれの創意工夫に重きが置かれている点です。わたなべさんは時折各グループの会話に参加して一緒になって考えつつも、それを強いることはせず、参加者が嫌がることは絶対にさせません。このわたなべさんの温かさがあるからこそ成り立つワークショップだと思いました。

また、今回の参加者を中心に、あなざ事情団の公演後、ワークショップ版『オリジナル三人姉妹』の発表があります。

■第10回愛知県芸術劇場演劇フェスティバル参加公演
■会場/愛知県芸術劇場小ホール・日程/2010年4月9日(金)~11日(日)