目の愛護デー企画 虚構オメガ特別公演『虹』

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目の愛護デー企画 虚構オメガ特別公演『虹』の稽古場にお邪魔させて頂きました。

今回は株式会社メニコンの主催企画であり、ギャラリー内で行われる公演となります。1ステージは約25分で、『お芝居』『コント』『歌』といった構成となっており、A、B、Cの3つのパターンが楽しめるとのことです。

今作でまた新たな虚構オメガさんの姿が見られるかもしれません。

●長谷川公次郎さん(作・演出)、宮出貴衣さん、菅沼凌さん(出演)の話

ーーお芝居、コント、歌という三要素を一つのステージに入れることになった経緯を教えてください。

長谷川公次郎さん(以下長谷川):今回は劇場での公演ではなく、メニコンさんのギャラリー内でやるんです。なので訪れたお客さんの目に留まりやすかったり、足を止めやすかったり、ちょっと離れた所にいるお客様にもなんかやってるなというのが分かるように気を配っています。ただ、お芝居の団体なんで、そこはしっかり押さえています。

ーーコントも長谷川さんが書れるんですか?

長谷川:コントはゲノム(菅沼)が今回担当になっています。

菅沼凌さん(以下菅沼):そうですね。担当ですね。

長谷川:僕が大枠を見ているんですけど、コントは僕よりもゲノムの方が慣れているので、彼が主導して作っています。

菅沼:いろいろな方法をとりながらやっていけたらなと思ってます。まだ手探り状態ですけど。

長谷川:一方で貴衣は落語をやります。目にまつわる落語で、彼女自身が選んできたものです。コントは役者が一杯出てるんですけど、落語は一人で。

宮出貴衣さん(以下宮出):座組16人、今回すごい楽しみだなあ、稽古も楽しいんだろうなって思っていましたが、結局一人で稽古してます。ひたすらブツブツ落語をしてます。

長谷川:でも、落語をやることは貴衣さんにとってはすごく良いことだと思うので、頑張って貰いたいですね。宮出貴衣の新境地を開拓して貰いたいと思っています。

ーー落語をする時に、普段と違う練習はされていますか。

宮出:モデルにしている噺家さんがいるので、その人の動画をずっと見ながら、聞きながら、とりあえず一回真似をして自分のものにしてからアレンジしていこうかなっていう感じです。

ーー今回の作品は目の愛護デー企画ということですが、どのような点で工夫しましたか。

宮出:今までは自分達の好きな事だけをやっていたのが、今回は一つのテーマが先にあって、そこからどうやって関連付けて面白い企画を出すか、最初に結構話し合いました。

長谷川:オメガの個性を完全に崩すことはないんですけど、そういう要素が一つ入った上で作ってる、というのはありますね。メニコンさんの企画担当の方とも何度か打ち合わせをして、むこうの要望とこちらの要望をすり合わせながら作っています。

ーー最後に今作の注目ポイントを教えてください。

長谷川:全て目にまつわる作品です。『超高速メニコンの歴史』や『視線レーザービーム』もそうですし、落語も『犬の目』だし、コントはこれから作るんですけど、その前提で作っています。ギャラリーに来たお客様が目について少しでも何か知って貰えればなと思っています。

菅沼:知ってもらう為に分りやすく作っています。

宮出:フラって来て楽しんでいただければ。

長谷川:ステージ毎に内容がガラッと変わるんですけど、1ステージだけ来て貰ってもいいし、少し休憩したらまた次のステージも楽しんで貰えます。無料ですので是非足をお運びください。

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目の愛護デー企画 虚構オメガ特別公演『虹』

作・演出:長谷川公次郎
会場:メニコンANNEX ギャラリーMenio
日時:2016年10月8日(土)〜9日(日)
出演:宮出貴衣、菅沼凌、青山和樹(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」/野坊主)、安藤佳祐(愛知学院大学演劇部”鯱”)、武知海里(フリー)、辻村佳奈(名古屋大学劇団新生)、鶴見弥耶(名古屋大学劇団新生)、長野純也(劇団Du)、はらみつちはる(フリー)、山岡黛佳(劇団バッカスの水族館)、和田琴音(フリー)
音楽:いちろー(廃墟文藝部)、花日(フリー)

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http://omegafiction.com

[写真・文:片岡史織]