菅谷瑞恵ひとりうた語り『ものがたりが生まれるとき』

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菅谷瑞恵ひとりうた語り『ものがたりが生まれるとき』を公演予定の菅谷瑞恵さんにお話を伺ってきました。

初めての一人芝居ということでとても緊張されているようでしたが、とても温和な方で、その語り口や雰囲気から、色々な方が菅谷さんを応援していきたいと思う気持ちが非常に分かりました。

原作があり、更に音楽を交えた一人芝居がどのような形で表現されるのかとても興味深いです。

●菅谷瑞恵さん(出演)の話

今回この作品をやることになった経緯があれば教えてください。

→菅谷:元々は童謡とかを繋いでひとつの作品になるものをやりたかったんです。楽しい歌が流れている中で時間が過ぎていって、それをお客さんと共有出来たらなって。それと角野栄子さんのエッセイを読んで、角野さんの人生はとっても周り道が多く、たまたま作家に辿り着いて『魔女の宅急便』等の有名な作品が生まれているのですが、その周り道の仕方にとっても共感出来たんです。本を読み、歌がたくさん入った作品をやりたいという思いがあり、たまたまNEO企画の企画会議で「わたし実はこんなことがやりたい」と言ったが最後で、あっという間に(笑)。脚本を菊本先生に、曲を大野栄潤さんにやって頂きたかったのですが、それも「いいよいいよ」って。本当にいいのかなって(笑)。そんな感じで今回実現をしたんです。

何故一人芝居という形になったのでしょうか。

→菅谷:演劇って凄い労力が掛かりますよね。照明とか道具とかスタッフがいっぱいいる。役者の人数もいる。それが全て揃わないとやれない。でも、一人の作品だったらどこでも出来る。そのどこでも出来る楽しい作品を作って色々なところで再演が出来たらと思いました。なのでこじんまりでシンプルで楽しい作品にしたいと考えています。

演出を菊本健郎さん、音楽を大野栄潤にお願いされた理由があれば教えてください。

→菅谷:若い頃に俳優館にいたんですけど、そこで『ごきげんなすてご』っていう作品があって、その時の演出と音楽がお二人だったんです。それがとっても面白くて。このコンビがいいって。

今作品のここを観て欲しいという所があれば教えてください。

→菅谷:まず、音楽が素晴らしい。大野さんは物凄く良い曲を書かれる方で、名古屋の演劇界でたくさん仕事されているんですけど、今回はわたしも聴いたことないくらい良い曲ばかりなんです。ただ良いだけじゃなくって、色々な表情がある。もちろん脚本も良いし、本当に作品負けしないようにというプレッシャーばかりです。でもとても幸せです。わたしの為に凄く一所懸命書いてくださるし、お稽古もしてくださる。こんなわたしでも応援してくださっている。先生方が。それから周りにいる本当にたくさんの人たちが。いいのかなって思うくらい応援してくださっている。だから頑張らなきゃなって思います。

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菅谷瑞恵ひとりうた語り『ものがたりが生まれるとき』
~角野栄子著「ファンタジーが生まれるとき」(岩波ジュニア新書刊)に拠る~

出演:菅谷瑞恵
作・演出:菊本健郎
音楽:大野栄潤
会場:PLAYHOUSE NEO
日時:2014年7月4日(金)~7月7日(月)

詳細はこちら
http://neokikaku.jugem.jp/

[写真:菊本健郎]